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ARとVRデバイスを色々調べてまとめる(Gear VR)

ARとVRデバイスを色々調べてまとめる VR枠その3 Gear VR です。

Gear VR

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www.samsung.com

スペック

本体スペック

OSAndroid(Galaxy S6/S7接続)
対応デバイスGalaxy S6/Galaxy S6 edge/Galaxy S7 edge
電源スマートフォン電源利用
重量345g(フロントカバー含む)

ディスプレイ

視野角約101度
解像度(全体)2560×1440
解像度(片目)1280×1440

搭載センサ

センサジャイロセンサー/加速度センサー/近接センサー
参考:Galaxy Gear VR
   http://www.samsung.com/jp/consumer/mobilephone/gear/gear/SM-R323NBKAXJP#gallery
参考:徹底比較!おすすめのVRヘッドマウントディスプレイ5選【2017年最新版】
   http://life-saver.jp/1

価格

GearVR(Galaxy本体含まず)約1万3000円

長所/短所

長所

・VR端末として手頃な価格設定
・携帯をセットすればコード不要で単体動作可能
・追加のジャイロ加速度センサによる快適なトラッキング性能

短所

・位置トラッキングの機能はなし
・携帯端末によっては発熱問題により長時間利用が不可能

感想

samsung社から一般向けに販売されているHUD型VRデバイスです。
本デバイスは前期モデルを筆者が所有しております。最新モデルとの違いは視野角の広さです。

優れた点について

本機の優れた点は大きく2点あります。
一点目はVRデバイスの中では安価な価格設定です。GearVR本体の価格は1万強です。
本体の携帯端末をどれを購入するかで大きく変わりますが、最も古いモデルのS6であれば4万程度で手に入ります。
キャリアの購入プランや中古購入を利用すればより安価に手に入れることもできるでしょう。
凡そ5万前後の価格でVRを体験可能です。

スマートフォンVRの中で優れたトラッキング性能

二点目はスマートフォンを本体として利用するVRデバイスとしては優れたトラッキング性能です。
これはハコスコを代表するGoogle Cardboardのプラットフォームと大きく異なる点です。
Gear VR自体に追加のジャイロセンサ/加速度センサが搭載されています。
これを連携利用することで、Gear VRはスマートフォンを利用するVRデバイスの中で非常に優れたトラッキング性能を発揮します。
加えて、スタンドアローン機で接続コードが不要なため、VR空間での視点変更の快適度はOculusなどのハイエンドVR端末よりも優れて感じます。

位置トラッキング機能はなし

外部センサが存在しないため、位置トラッキング機能は提供されません。
このため、仮想空間を歩き回るなどといった体験はGear VRでは行えません。

解像度はハイエンドVRと比べても遜色なし

筆者はGalaxy S6と前期モデルを利用しての体験でしたが、映像の解像度についてOculusなどのハイエンドVRと比べても遜色ないと感じました。
ただし、起動可能なアプリのクオリティには明確な隔たりが存在します。これは本体機として利用する携帯端末と高性能PCの差によるものです。
Gear VRのアプリではハイエンドVRでのゲームのような大容量/高画質のアプリは存在しません。
現状、VRデバイスはゲーム利用が主な使用目的となるので、コンテンツの不足は痛いところです。

古いモデルでは熱暴走の問題あり

筆者が利用したGalaxy S6ではGear VRアプリを動作させたときの端末の温度上昇も問題になりました。
10分程度の連続利用で、端末温度が上昇し、アプリが停止してしまいます。
本問題は後継機ではある程度改善されたとのことですが、それでも1時間以上の連続利用は難しいようです。