MRが楽しい

MRやVRについて学習したことを書き残す

キャラクタと吹き出しUIでコミュニケーションをとる

今回はおいかけっこアプリの追加機能枠です。
おいかけっこアプリはちょこちょこ追加機能の実装を続けてはいるのですが、新規技術がある訳ではないため、記事にしづらいのが悩みです。

さて、hololensを知らない人に、アプリを体験してもらうと音声認識での操作に手間取ることが多いです。
これは現状、hololensが英語しか認識しないためです。

よって、キャラクタとコミュニケーションを取るような形で利用できるパネルUIを作ってみました。
キャラクタをタップすると、漫画の吹き出しをイメージしたパネルUIが出現します。
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gifだと分かりづらいですが、吹き出しにはボタンが設置されており、そのまま操作UIとして機能します。
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既に似たようなものが作られているだろう、とアセットを調べてみましたが見つからず、本機能は吹き出しの背景から自作しています。
キャラクタの口元からスライドして現れるのも拘りの実装です。以前お話した通り、MRでは「それっぽさ」第一主義です。

動画では視線移動していませんが、ユーザが移動しても吹き出しだけはカメラに対して正面を向き続けるようになっています。
更にタップ時はキャラクタ自身もカメラに対して正面を振り返ります。
オブジェクトがカメラ方向を向く本機能は、以下チュートリアルを応用しています。
bluebirdofoz.hatenablog.com

実装に辺り実感したのは、2D表現と3D空間の違和感のない融合というのは本当に難しいという事です。
カメラとキャラクタが座標空間を自由に動き回っても、吹き出しが期待通りの動作をするロジックの作成にかなり苦心しています。
(吹き出しの位置はキャラクタに追随しますが、キャラクタ自身がどちらを向いていても、吹き出しはキャラクタに重ならない位置でカメラの正面を向く必要があるなど)

しかし、この吹き出しUIができたことでアプリ機能の選択肢がぐっと広がりました。
例えば「踊ってみせて」ボタンを押すと、キャラクタがクルリと回転動作をします。
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複雑な選択操作や、各種情報の確認UIとしても利用できそうです。