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hololensでMMDモデルにダンスを踊ってもらった

MMDモデルのダンス枠の続きです。
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前回、hololensでMMDモデルに踊ってもらうにはポリゴン数を大きく削減する必要があることが分かりました。
bluebirdofoz.hatenablog.com

では、この問題をどう解決するか?の結論を一つ出しておきたいと思います。

今回はモデルのポリゴン数削減の改造を行うため、MMDに付属する標準モデルを利用します。
・VPVP
 http://www.geocities.jp/higuchuu4/

標準モデルはそのままだと2万ポリゴンです。
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今回はモデル単体のプロジェクトなので4千ポリゴンまでの削減とします。
ダンスモーションを設定してfbxファイルで出力します。

このとき、削減方法に拘るのであれば、ポリゴンを削減しても目立たない箇所を削減すべきです。
顔のポリゴンよりも、体のポリゴン削減は多少強く行っても目立たないでしょう。
モデリングが可能ならば、手を握りこぶしの形に修正したりするのも良いと思います。

ポリゴン削減を行ったモデルをUnityプロジェクトに取り込みます。
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さて、今回のポリゴン数削減に対する一つの回答ですが、サイズを小さくするということがあげられます。
3Dモデルがフィギュアくらいの大きさになれば、ポリゴン数が十分の一になっても気にならないはず……という理屈です。
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現実世界比で凡そ身長10cmのミニ初音さんです。

またSpatialMappingのポリゴン数も削減しておきます。
デフォルトでは範囲が10mですが、そんなにも要らないので、2mにしておきます。
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メッシュも見えると目立つと思わるため、Occlusionにしています。

アプリを起動して確認します。
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録画していてもしっかりダンスしてくれました。
hololensの狭めの視野内にモデルの全体像が収まってダンスするので、その点でもモデルを小さくするという解決法は悪くありません。

ただ、遠目で解像度も低い動画では違和感はありませんが、やはり実際に近寄って見るとポリゴンの粗さが目立ちます。
また、モデルが小さいため、SpatialMappingの更新で地面の高さに誤差が生じると、モデルが大きく上下してしまいます。
魅せ方やプロジェクトの構成に、もう少し工夫が必要ですね。