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MixedRealityDesignLabsと一緒に通常のパネルUIを操作する(確認編)

本日は Unity の技術調査枠です。
今回は Mixed Reality Design Labs を利用した状態で通常パネルUIの操作は可能か気になったのでその確認です。

Mixed Reality Design Labs を取り込んだプロジェクトを用意します。
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HoloLens.prefab をシーンに配置します。
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この状態で Panel を設定します。
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この時点で EventSystem オブジェクトは配置されません。

サイズ調整とテクスチャの適用を行ってパネルを作成しました。
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3Dモデルはサイズ間隔が分かりやすくなるよう最初に入れましたが……。
HoloLens オブジェクトを拡大してみると、既にポリゴン表示が存在していることが分かります。
青色の格子テクスチャがそれです。開発者が知りたい情報を的確にフォローしている点は流石……。

ボタンを配置します。
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ビルドを行い、hololens 上で視線を合わせてみると……。
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あれ?反応しない??
てっきり当然の如く通常のUI操作もフォローしているものだと考えていたので少し意外です。

EventSystem は HoloLens オブジェクト内の FocusManager オブジェクトが保持しています。
(パネル追加時に EventSystem が自動追加されなかったのはこのためです)
ここに手動で HoloLensInput スクリプトを適用します。
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ビルドを行い、hololens 上で視線を合わせてみると……。
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あれぇ?やっぱり動かない。

こうなると悪さをしているのは HoloLens.prefab しか考えられません。
HoloLens オブジェクトを無効化し、HoloToolKit の HoloLensCamera と別途 EventSystem をセットします。
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この状態でビルドを行い、hololens 上で視線を合わせてみると……。
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動きました……。
どうもそのままだと Mixed Reality Design Labs と通常UIの両立はできないということですね。
この解決方法がないか。調査は一旦持ち越しです。