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Windows10で3Dモデルを操作する

本日は Windows に関する技術調査枠です。
2017年10月17日に Windows の大規模アップデート Fall Creators Update がリリースされたのは記憶に新しいと思います。
本ブログでは WindowsMR が利用可能になったアップデートとして取り上げました。
bluebirdofoz.hatenablog.com

しかし、WindowsMR だけでなく今の Windows は様々な3Dモデルの操作インタフェースが提供されています。
本日はそのほんの一端について紹介します。
Windows 10 Fall Creators Update と 最新機能 | Windows 10 の最新情報を見る

最初に紹介するのは「ペイント3D」です。
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これは Fall Creators Update 前から用意されていたので既に触った事のある人も多いでしょう。
多くの人がお世話になったであろう「ペイント」は既に標準インストールから除外されています。
pc.watch.impress.co.jp

その名の通り、3Dモデルを作成可能な3Dモデリングソフトです。
試しに使ってみましょう。起動して「3D図形」タブを選択します。
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右側のパネルに基本の図形が表示されるのでクリックしてみます。

選択状態のままキャンパスをクリックすると、選んだ図形がキャンパスに配置されます。
大きさや回転、位置調整などが可能です。
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図形を組み合わせることでオリジナルのモデルも作成できます。
例えば基本図形にある球オブジェクトをキャンバスに配置します。
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これを色と大きさを変えて複数組み合わせ、雪だるまを作ってみました。
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更に「3Dで落書き」でオリジナルの図形を作ることもできます。
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チュートリアルが表示されますので、初めて使う場合でも使い方に困りません。
3Dモデリングソフトとしては驚くほどに利用のハードルが低いです。素晴らしい。
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ファイルの保存形式は幾つかあります。
まずは「ペイント3D」のプロジェクトとしてそのまま保存する「名前を付けて保存」。
そして3Dモデルの出力形式としては GLB, FBX, 3MF が提供されています。
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FBX形式は Unity で利用可能な3Dモデル形式として本ブログでも何度か取り上げています。

ファイルを出力すれば、確認のためのビューアが必要です。
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これも Windows で MixedRealityビューア というビューアソフトが提供されるようになっています。
ファイルをダブルクリックすれば以下の通り、3Dモデルが確認可能です。
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この他、手元の環境には Office がないため試せませんが。
最新の Microsoft Office 2016 では3Dモデルを挿入する機能が提供されています。
support.office.com
news.livedoor.com
もはや2Dの画像ファイルと同じ感覚で、3Dモデルを利用する時代が既に来ていることを実感させられます。


何より、これからの時代の子供たちはPCを使って落書きをしようとすると、真っ先に3Dモデリングに触れるということです。
10年後にはノートに落書きする感覚で3Dモデルに触れていたという人達が多く社会に出てくるでしょう。
そういう感覚を持った新社会人たちが今後、更にVR,MRの時代を後押ししてくれる……かもしれません。