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Blenderでカーブオブジェクトとベベルオブジェクトを試す

本日は Blender の技術調査枠です。
書籍「Blender標準テクニック[ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG]」を参考にカーブオブジェクトとベベルオブジェクトを試してみます。

カーブオブジェクトから試してみます。
オブジェクトモードから 追加 -> カーブ -> ベジエ で作成できます。
f:id:bluebirdofoz:20180122055002j:plain

作成すると、以下のような線状のオブジェクトが生成されます。
f:id:bluebirdofoz:20180122055014j:plain

カーブオブジェクトはその名の通り、任意のカーブ形状のオブジェクトを作成するためのオブジェクトです。
試しに編集モードに変更してみます。以下のように、オブジェクトの両端に制御用のハンドルが表示されます。
f:id:bluebirdofoz:20180122055027j:plain

試しにハンドルを選択して操作してみます。
操作方法は通常の頂点操作と同じです。移動(Gキー)、回転(Rキー)、拡張(Sキー)などが行えます。
ハンドルは中央と両端が選択でき、一端を選択した場合は中央を支点にハンドルが動きます。
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また、ハンドルの動きに合わせて黒い線が変形しているのが分かります。

では、このカーブ形状を元にメッシュオブジェクト化します。
カーブオブジェクトの場合に表示される、カーブ設定画面を開きます。
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分かりやすく筒状のオブジェクトに変形してみます。
「シェイプ」タブのフィルを「フル」に変更します。
「ジオメトリ」タブのベベル:深度を 0.1 に設定します。
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線に沿って筒状のオブジェクトとなりました。
頂点数などの解像度もパラメータの操作で変更可能です。

また、この状態でハンドル操作を行うとオブジェクトを変形することができます。
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「アクティブなスプライン」タブのループをチェックすると、ループ状のオブジェクトを生成することも可能です。
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より細かい制御を行いたい場合は 追加 -> カーブ -> 円 で制御点が4つある円状のカーブオブジェクトを利用可能です。


次に、ここから更に断面の形を変更可能なベベルオブジェクトを試します。
今回は以下の二つのカーブオブジェクトを用意します。
・断面の形を指定するカーブオブジェクト
・位置毎の太さを指定するカーブオブジェクト
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左が断面用カーブオブジェクト、右が太さ用カーブオブジェクトです。

これらを反映する本命のカーブオブジェクトを用意します。
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カーブ設定画面を開き、「ジオメトリ」タブに設定を行います。順に見ていきます。
まず、ベベルオブジェクトに「断面の形を指定するカーブオブジェクト」を設定してみます。
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するとカーブオブジェクトの断面が指定したカーブオブジェクトの形状になりました。

次にテーパーオブジェクトに「位置毎の太さを指定するカーブオブジェクト」を設定します。
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すると、位置毎の太さが設定されました。
これの組み合わせで様々な形のカーブオブジェクトを生成可能です。

因みに、太さの設定はそのカーブオブジェクトの原点に対する曲線のY方向の距離が反映されます。
先ほどの例でもテーパーオブジェクトのY軸方向の高さを変更すると、その位置の太さが変わります。
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