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HoloLens特化のホロ恋子モデルを作成する その38(プロジェクションとピン止め)

本日はホロ恋子モデル2の作成枠です。
ホロ恋子モデルのUV展開を実施していきます。
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今回は主に顔のUV展開を行います。
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シーム付け

シーム付けを行います。
UVマップの切れ目はテクスチャの切れ目のため、なるべく目立たない箇所にシームを設定します。
今回は口の輪郭と首回りにシームを設定しました。
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プロジェクション

まずは試しにそのままUV展開を実施してみます。
すると以下のように鼻周りの部分が凸凹になったUVマップが展開されます。
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これは通常のUV展開ではなるべくメッシュの縮尺を保ったまま、展開が行われるためです。
面当たりのテクスチャ解像度が一定になるというメリットがある一方で、テクスチャを手書きする際はUVマップとメッシュの位置関係が分かり辛いデメリットがあります。
顔は綺麗に描き込んでいきたいので、UVマップとメッシュの関係が分かり辛いのは困ってしまいます。

こういった場合に便利なのが「プロジェクション」です。
プロジェクションは実行した3Dビューの視点から投影したUVマップを展開します。
実際に利用してみます。[3Dビュー]のメニューから メッシュ -> UV展開 -> プロジェクション を実行します。
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左下の3Dビューで「プロジェクション」を実行した結果が以下です。
正面から見たそのままにUV展開が行われており、メッシュとUVマップの対応が分かりやすいです。
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因みに右下の3Dビューで「プロジェクション」を実行すると、以下のようになります。
その特性上、実行する3Dビューのカメラの位置や「平行投影」か「透視投影」かが重要になります。
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またデメリットとして、メッシュの大きさと見た目の大きさが一致しないため、テクスチャ解像度が一定になりません。
デメリットを軽減するため、顔のような比較的に平面な部分に利用すべき機能です。

ピン止め

次に首回りのメッシュもUV展開を行います。
しかし、首回りのメッシュは正面から隠れているため「プロジェクション」は利用できません。
また、テクスチャの継ぎ目を減らすため、顔と繋げてUV展開したいところです。
しかし、そのまま全てのメッシュを選択して再度UV展開を行うと、全てのメッシュが再展開されてしまい、プロジェクション時のUVマップが維持されません。
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こういった場合に利用するのが「ピン止め」です。
ピン止めはUV展開時のUVマップの座標位置を再展開後も固定します。
実際に試してみます。

首回りのメッシュ選択を解除し、もう一度、顔の部分のみを選択した状態にします。
「プロジェクション」で3つ前の画像と同じ形で展開します。
[UV/画像エディター]のメニューから UV -> ピン止め を選択します。
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すると選択していた頂点に赤いマークが付きます。
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この状態で改めて、首回りも含めたメッシュを選択してUV展開を行ってみます。
首回りのメッシュを選択し、[3Dビュー]のメニューから メッシュ -> UV展開 -> 展開 を実行します。
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すると今度は顔周りのUVマップは維持されたまま、そこに続く形で首回りのUVマップが展開されました。
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このように「ピン止め」と様々なUV展開を組み合わせて、より扱いやすいUVマップを作成していきます。

次は複数オブジェクトにまたがる髪のUV展開についてです。
bluebirdofoz.hatenablog.com