MRが楽しい

MRやVRについて学習したことを書き残す

NVIDIAのグラフィックボードを利用してBlenderのレンダリングを高速化する

本日は Blender2.8 の調査枠です。
NVIDIAのグラフィックボードを利用してBlenderレンダリングを高速化する方法について記事にします。
f:id:bluebirdofoz:20190911122329j:plain

Cyclesレンダーデバイスの選択

NVIDIAのグラフィックボードを利用すると、Cyclesレンダーの処理を高速化できます。
設定にはツールバーから [編集] → [プリファレンス..] を選択します。
f:id:bluebirdofoz:20190911122339j:plain

Blenderプリファレンス画面が開きます。
[システム]タブを開き、上部の[Cyclesレンダーデバイス]パネルを開きます。
[CUDA]を選択すると、利用可能なグラフィックボードの一覧が表示されるのでチェックを入れます。
f:id:bluebirdofoz:20190911122348j:plain

利用可能なグラフィックボードが搭載されていないPCの場合、一覧に選択肢は表示されません。
NVIDIAのグラフィックボードであっても型が古い場合などは認識されないこともあるようです。
f:id:bluebirdofoz:20190911122359j:plain

レンダリング時間の比較

試しに、グラフィックボードを利用しない場合と利用した場合のレンダリング時間を比較してみます。
サンプルとして以前作成したメガネのモデルを使ってみます。
bluebirdofoz.hatenablog.com

本機能は[Cycles]レンダーエンジンを利用する場合のみ有効です。
[レンダー]タブを開き、[レンダーエンジン]を[Cycles]に設定します。
f:id:bluebirdofoz:20190911122416j:plain

CPU利用の場合

まずはグラフィックボードを利用しない CPU 演算の場合を試してみます。
[レンダー]タブの[デバイス]を[CPU]に設定します。
メニューから レンダー -> 画像をレンダリング を実行します。
f:id:bluebirdofoz:20190911122427j:plain

結果、以下の1枚の画像をレンダリングするのに約 1分10秒 の時間がかかりました。
f:id:bluebirdofoz:20190911122438j:plain

GPU利用の場合

次にグラフィックボードを利用する GPU 演算の場合を試してみます。
[レンダー]タブの[デバイス]を[GPU演算]に設定します。
メニューから レンダー -> 画像をレンダリング を実行します。
f:id:bluebirdofoz:20190911122450j:plain

結果、以下の1枚の画像をレンダリングするのに約 15秒 の時間で完了しました。
f:id:bluebirdofoz:20190911122500j:plain

比較すると、グラフィックボードを利用した場合は凡そ5分の1のレンダリング時間となりました。
レンダリングするモデルによって変動しますが、ほとんどの場合レンダリング時間は大幅に改善されます。
利用できるなら活用すると良いです。