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Blender2.8で海洋モディファイアを使って海を作る

本日は Blender2.8 の技術調査枠です。
Blender2.8で海洋モディファイアを使って海を作る手順を記事にします。
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シーンを作成する

最初に環境テクスチャを設定して海を作る風景を作成します。
HDRI HEVEN から取得したテクスチャを環境テクスチャとして利用します。
詳細な手順は以下の記事を参照ください。
bluebirdofoz.hatenablog.com

テクスチャは好みのテクスチャを利用して大丈夫です。
サンプルとして以下のようなシーンを作成しました。
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海洋モディファイアを設定する

ではモデルに海洋モディファイアを反映します。
最初に[3Dビューのシェーディング]を[レンダー]表示にしておきます。
[Cube]オブジェクトを選択した状態で[モディファイア]タブを開きます。
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[モディファイアを追加]のプルダウンを開きます。
[シミュレート]の一覧から[海洋]を選択します。
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[Cube]オブジェクトに海洋モディファイアが設定され、形が変形しました。
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マテリアルを設定する

先に見た目を海らしくするため、マテリアルの設定を行います。
[Cube]オブジェクトを選択した状態で[マテリアル]タブを開きます。
まずは[ベースカラー]をクリックして色を水色に変更します。
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その他、パラメータを以下の通り変更して水面の質感設定は完了です。
[粗さ]:0.1([0.0]に近づける程、水面の反射が鏡面反射になり水らしくなります)
[IOR]:1.1([1.0]に近づける程、屈折が少なくなり海底がはっきりと見えます)
[伝播]:1.0([1.0]に近づける程、水面の透明度が上がります)
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水面の解像度や波の高さを変える

次に水面の解像度や波の高さを変えます。
[モディファイア]タブに戻ります。
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[解像度]を変更することで波の細かさを変更することができます。
例えば[解像度:7]の状態だと、三角面数は4,000ですが、[解像度:15]とすると三角面数は101,000になりました。
より細かな波の表現になったことが分かります。
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[波立ち]をあげると、よりシャープな波が発生するようになります。
[5.0]に変更してみると、より激しい波が発生しているような見た目になりました。
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波をアニメーションする

最後に作成した海をアニメーションさせてみます。
海洋モディファイアは[時間]の値を加算する事で時間軸を追うように変形します。
[タイムライン]エディターで[1]フレーム目が選択状態であることを確認します。
[時間:1.0]項目の上で右クリックします。
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表示されたメニューから[キーフレームを挿入]を実行します。
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これで[1]フレーム目に[時間:1.0]のキーが打ち込まれました。
次に終了フレームの[250]フレーム目にタイムラインを移動します。
[時間]項目を[時間:10]に設定し、再び右クリックします。
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表示されたメニューから[キーフレームを挿入]を実行します。
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これでアニメーションの設定ができました。
タイムラインを[1]フレーム目に戻し、[再生]ボタンをクリックするとアニメーションが開始します。
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参考ページ

今回の記事は以下の動画を参考に作成しました。
www.youtube.com