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MRTK v2のExamplesパッケージにあるサンプルシーンを試す

本日は MRTK の調査枠です。
MRTKv2のExamplesパッケージにあるサンプルシーンを試す方法を記事にします。
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プロジェクトの準備

サンプルシーンを利用するにはMRTKv2の以下の2つの UnityPackage をインポートします。
Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Examples.2.1.0.unitypackage
Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Extensions.2.1.0.unitypackage

MRTKv2の取得方法やプロジェクトの作成手順は以下の記事を参照ください。
bluebirdofoz.hatenablog.com
bluebirdofoz.hatenablog.com

2つの UnityPackage をインポートすると、以下の通り Assets に MixedRealityToolkit.Examples が追加されます。
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MixedRealityToolkit.Examples\Demos 配下に様々なサンプルシーンが含まれています。
ディレクトリの README ファイルにサンプルシーンの一部の説明が記述されています。
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以下、サンプルシーンについて README を翻訳したものです。

オーディオ(Audio)

MRTKは、3D空間オーディオ機能とユーティリティを提供し、複合現実環境での3Dオーディオの制作を支援します。
このフォルダには、以下の2つのデモ実装が含まれています。
・Audio LoFi Effects(オーディオエフェクト)
・Audio Occlusion(オーディオオクルージョン)

境界(Boundary)

MRTKは、実装された様々なシステムによって提供される境界を表現および管理するためのいくつかの機能を提供します。
アクティブシステムによって報告された境界を視覚化する簡単なデモンストレーションを提供します。

ソルバー(Solvers)

ソルバーは、オブジェクトをシーン内にリンクまたは配置し、それらを他のオブジェクトまたはプレーヤーにアタッチするための多くの高度な方法を提供します。
また、ソルバーを使用するとオブジェクトは周囲を認識し、様々な方法でオブジェクトと連動して移動できます。
このフォルダーには、いくつかのソルバーオプションと、それらをシーンに適用する方法を示す簡単なデモシーンが含まれています。

Standardシェーダー(Standard Shader)

MRTK Standard シェーダーは、Mixed Reality環境での使用に合わせて特別にカスタマイズされています。
これは Mixed Reality環境での高度な効果を使用可能にします。
このフォルダーには MRTK Standard シェーダーの機能と、各効果に合わせて構成する方法を示す3つのデモが含まれています。
・Material Gallery - MRTK Standard シェーダーでサポートされるすべてのエフェクトの完全なギャラリー。
・Standard Material Comparison - Unity Standard シェーダーと、MRTK Standard シェーダーを並べて比較します。
・Standard materials - MRTKで提供される Standard マテリアルのギャラリー。

UX

Mixed Reality Toolkit は、Mixed Reality Solution でUXを構築するための幾つかの支援を提供します。
現在、これらには以下が含まれます。
・オブジェクトコレクションシーン内でオブジェクトを相互に方向付けて配置するいくつかのメカニズム。
 例えば、サイドバイサイドアレイ、球状アレイなど。
・線プロジェクトで使用するいくつかのデフォルトの線描画オプション。
 コントローラーポインターとテレポートの使用のためにも利用されます。

サンプルシーンの利用

今回は様々なハンドインタラクションを試すサンプルシーンである HandInteractionExamples を開いてみます。

Assets\MixedRealityToolkit.Examples\Demos\HandTracking\Scenes\HandInteractionExamples

Assets から MixedRealityToolkit.Examples\Demos\HandTracking\Scenes を開きます。
フォルダにある HandInteractionExamples.unity のシーンをダブルクリックで開きます。
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[TMP Essentials]のインポートを問うダイアログが表示されることがあります。
これはサンプルシーンで Text Mesh プラグインを利用しているためです。
[Import TMP Essentials]をクリックして、プラグインをインポートします。
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インポートが完了したら、再び HandInteractionExamples.unity のシーンをダブルクリックで開き直します。
すると、シーン内でテキスト文字列がレンダリングされるようになります。
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これでサンプルシーンの準備が完了しました。
[再生]ボタンをクリックすると、シミュレーションが開始します。
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HandInteractionExamples で利用できるUIの詳細は以下のドキュメントページを参照ください。
microsoft.github.io
以下は日本語翻訳されたドキュメントページです。
hololabinc.github.io