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公式チュートリアル「MR and Azure 303 1章」を試してみる

本日はチュートリアルの実施枠です。
Academyの「MR and Azure 303: Natural language understanding (LUIS)」の実施内容をまとめます。
docs.microsoft.com
docs.microsoft.com
今回は「概要 ~ Chapter 1」です。

元記事は Immersive 向けの手順がメインですが、本記事では HoloLens 向けの手順をメインにまとめます。

概要

このコースでは Azure Cognitive Services と Language Understanding API を使用して、言語理解を複合現実感アプリケーションに統合する方法を学習します。
認識結果は記述タグとして表示されます。機械学習モデルを訓練する必要なく、このサービスを使用できます。

言語理解(LUIS)はMicrosoft Azure Service です。
ユーザの言葉の中から何を求めているのか、意味を引き出す機能をアプリケーションに提供します。
これは入力情報を理解して学習し、関連性のある情報を返す機械学習によって実現されます。
詳細については、Azure Language Understanding(LUIS)のページをご覧ください。
azure.microsoft.com

このコースを修了すると、次のことができる複合現実感のある Immersive ヘッドセットアプリケーションが実現します。
1.Immersive ヘッドセットに接続されたマイクロホンを使用して、ユーザーの入力音声をキャプチャします。
2.入力された言葉を Azure Language Understanding(LUIS) に送る。
2.分析された情報から LUIS の意味を抽出し、ユーザーの要求の意図を判断しようとします。

開発にはユーザーが声を使用して、シーン内のオブジェクトのサイズと色を変更することができるアプリの作成が含まれます。
モーションコントローラの使用については説明しません。

アプリケーションでは分析結果をアプリデザインとどのように統合するかはあなた次第です。
このコースは Azure サービスと Unity プロジェクトを統合する方法を教えるためのものです。
複合現実感アプリケーションを強化するために、このコースから得た知識を活用して下さい。

LUIS を何度も訓練する準備をしてください。
これについては第12章で説明します。LUIS が訓練された回数が増えるほど、より良い結果が得られます。

バイスのサポート

このコースは主に Windows Mixed Reality immersive(VR)ヘッドセットに焦点を当てています。
ここで学んだことは Microsoft HoloLens にも適用できます。
コースに沿って進むと HoloLens をサポートするために必要となる可能性のある変更に関する注記が表示されます。
HoloLens を使用すると、音声キャプチャ中にエコーが発生することがあります。

※ 前述の通り本記事では HoloLens を対象に手順を進めていきます。

前提条件

このコースには、次のハードウェアとソフトウェアをお勧めします。
Windows Mixed Reality と互換性のある開発用PC
・開発者モードを有効にした Windows 10 Fall Creators Update(またはそれ以降)
・最新のWindows 10 SDK
・Unity 2017.4
Visual Studio 2017
・開発者モードを有効にした Windows Mixed Reality immersive(VR)ヘッドセットまたは Microsoft HoloLens
・内蔵マイク付きヘッドフォンセット(ヘッドセットに内蔵マイクとスピーカーがない場合)
・AzureセットアップとLUIS取得のためのインターネットアクセス

始める前に

1.このチュートリアルで言及したプロジェクトをルートまたはルートに近いフォルダに作成することを強く推奨します。
(長いフォルダパスはビルド時に問題を引き起こす可能性があります)。
2.コンピュータでディクテーションを有効にします。Setting -> Privacy を開きます。
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Speech & typing タブを開き、「Turn on speech services and typing suggestions」から「Turn on」をタップします。
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既に「Turn on」の状態(「Turn off」が表示される)であれば変更不要です。
ボタンを押してスピーチサービスをオンにして、提案を入力します。
3.このチュートリアルのコードでは、お使いのマシンに設定されているデフォルトのマイクデバイスから録音することができます。
デフォルトのマイクデバイスが、音声をキャプチャするために使用するものとして設定されていることを確認します。
4.ヘッドセットにマイクが内蔵されている場合は Mixed Reality Portal 設定で
[ヘッドセットを装着するとヘッドセットマイクに切り替える]オプションがオンになっていることを確認してください。

※ 3,4 の設定は HoloLens を対象とする場合、不要です。

Chapter 1:Setup Azure Portal

Language Understanding service をアプリケーションで利用できるようにサービスのインスタンスを設定する必要があります。

1.Azure Portalにログインします。
(Azureログインについては以下記事でまとめています。)
bluebirdofoz.hatenablog.com

2.ログインしたら、左上隅の[リソースの作成]をクリックし、[Language Understanding]を検索します。Enterを実行します。
 [Language Understanding API]が見つかるので、これを選択します。
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3.新しいページに Language Understanding API の説明が表示されます。
 このページの左下にある[作成]ボタンをクリックして、このサービスとの関連付けを作成します。
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4.作成をクリックしたら新しいページが表示されます。以下の各種情報を設定します。
a.このサービスインスタンスに設定する名前を挿入します。
b.利用するサブスクリプションを選択します。
c.適した価格設定ティアを選択します。
初めて LUIS サービスを作成する場合、無料のティア(F0という名前)をご利用いただけます。
d.リソースグループを選択するか、新しいリソースグループを作成します。
リソースグループは Azure アセットの収集を監視し、アクセスを制御し、課金を管理し、管理する方法を提供します。
単一のプロジェクト(これらのラボなど)に関連付けられている全ての Azure サービスを共通のリソースグループに保つことをお勧めします。
e.リソースグループの場所を決定します(新しいリソースグループを作成する場合)。
場所は、アプリケーションが実行される領域にあるのが理想的です。一部のAzure資産は一部の地域でのみ利用可能です。
また、本サービスに適用される利用規約を理解したことを確認する必要があります。
f.サービスに適用される利用規約を確認します。
各種情報を設定したら[作成]を選択します。
Language Understanding の場合、「場所」に日本は指定できないようです。
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5.[作成]をクリックした後、サービスが作成されるまで待つ必要があります。これには数分かかることがあります。
6.サービスインスタンスが作成されると、通知がポータルに表示されます。
7.通知をクリックすると、新しいサービスインスタンスが表示されます。[リソースに移動]を選択します。
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8.新しいLanguage Understanding API Serviceインスタンスの[Quick start]ページが表示されます。
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9.このチュートリアルでは、アプリケーションはサービスのサブスクリプションキーを使用してサービスを呼び出す必要があります。10.ナビゲーションメニューにある鍵のアイコンで示される[Keys」タブを開きます。これにより、サービスキーが表示されます。
(または、[Quick start]の[Grab your keys]にある[Keys]のリンクをクリックすることでも確認できます)
11.プロジェクトの後半で必要になるので、表示されたキーのコピーを取ってください。
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12.[Language Understanding Portal]をクリックして、サービスページに移動します。
クリックすると、新しいサービスを作成するために使用するWebページにリダイレクトされます。
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Chapter 1 はここまでです。
次回は Chapter 2 を実施します。
bluebirdofoz.hatenablog.com