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HoloLens特化のホロ恋子モデルを作成する その40(各パーツのUV展開とUV配置のエクスポート)

本日はホロ恋子モデル2の作成枠です。
残りのパーツのUV展開を行いました。
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技術的には新しいことをしていないので各パーツのUV展開についてまとめます。
今回はローポリゴンモデルのため、テクスチャの描き込みによる表現が増えます。
このため、UVの切れ目が少なくなることを目指してUV展開を行いました。

胴体のUV展開

前面中央部をプロジェクションで左右対称に展開し、背面まで繋げる形でUV展開しました。
腰部については服のラインありきで分割しています。
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腕のUV展開

肩と肘が球体関節なので、目立たない背部でシーム付けして開いています。
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手については指と掌を分けて分割しています。
こちらも手袋をしているというデザインありきでの分割です。
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脚のUV展開

目立たない内側部分でシーム付けして開きました。
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靴もなるべく切れ目を減らすため、内側のシーム付けのみで展開しています。
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UV展開の共通化

UV展開のやり方はモデルのトポロジーによって異なるため、共通の仕様はありません。
しかし、最近では VROID のモデルが多く普及し、これのUV展開は同じであるため、VROID のUV展開に共通化されたテクスチャがネット販売されていたりします。
studio.vroid.com

以下の記事に共通化を行う手順をまとめました。
UV展開を共通化することでVROID向けのテクスチャを流用することができます。
bluebirdofoz.hatenablog.com

人型モデルの共通のUV展開仕様として今後広く普及するかもしれません。
今回のホロ恋子モデルについてはテクスチャを複数に分けたくなかったため、最終的にはVROIDとの共通化を断念しました。

UVマップのエクスポート

テクスチャは別の絵描きソフトで作成します。
着色の目安となるように、UVマップの配置を画像ファイルに出力します。

UV配置の画像出力はオブジェクト毎にしか行えないので、別オブジェクトで共通のUV配置を作成している場合は一旦オブジェクトをまとめてしまいます。
勿論、後から元に戻せるように、オブジェクト結合前の状態でプロジェクトを保存しておきます。
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共通のUV配置を作成したオブジェクトを複数選択して、[Ctrl+J]キーでオブジェクトを結合します。
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オブジェクトをまとめたのち、[編集モード]でUVマップを表示します。
[UV/画像エディター]のメニューから UV -> UV配置をエクスポート を選択します。
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フォーマットや解像度を指定して[UV配置をエクスポート]で画像ファイルを出力します。
今回、テクスチャサイズを 2048 x 2048 とするのでUV配置の画像も同じ解像度に指定しました。
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これでUV配置が出力できました。
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次からはテクスチャ作成の手順についてです。
bluebirdofoz.hatenablog.com