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HoloLens特化のホロ恋子モデルを作成する その45(質感の追加)

本日はホロ恋子モデル2の作成枠です。
今回はテクスチャにソフトライトを利用して質感を与えます。
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テクスチャの質感について

質感はオーバーレイと同様、ライティングを利用する場合、3Dモデルのシェーダで法線マップやハイトマップを利用することでより適切な効果が得られます。
ここでは肌の細かなザラつきなど、法線マップで追加するほどでもない質感をテクスチャに描き込みます。

ソフトライトの効果

ソフトライトの効果はオーバーレイによる鮮やかさの強調を丁度半分にした効果になります。
・白黒グラデーションによるオーバーレイ100%の効果
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・白黒グラデーションによるソフトライト100%の効果
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結果としてはオーバーレイを50%の透明度で設定したものと変わりません。
オーバーレイほど変化を強調したくない場合に微調整が行いやすい点がメリットになります。

ソフトライトによる質感の追加

今のままだと一色で色を塗っただけなので、肌の色合いなどがノッペリしています。
そこで CLIP STUDIO の素材とソフトライトを使って質感を追加します。
単色パターンのタブを開いて、素材の一覧を表示します。
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一例として上半身の肌に肌の質感を追加してみます。
肌のレイヤーの上にソフトライト用のフォルダを追加します。
単色パターンの素材から[砂]素材をドラッグしてフォルダに追加します。
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キャンバスに砂レイヤーが追加されます。
追加時にサイズの調整枠が表示されるので、拡大縮小を行って粒度を調整します。
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粒度の調整が完了したらメニューから レイヤー -> ラスタライズ を選択します。
これで画像レイヤーがラスターレイヤーに変換され、編集が可能になります。
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[選択範囲]ツールを開き、[長方形選択]を選択します。
必要な範囲をドラッグで範囲指定して[選択範囲外を消去]で切り抜きます。
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ソフトライト用のフォルダを[下のレイヤーでクリッピング]します。
効果を[ソフトライト]に変更して質感の追加は完了です。
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キャンバスを拡大すると、肌の色合いにザラつきが追加されていることが分かります。
他のオブジェクトについても適切な素材や透明度を選択して、それっぽい質感を追加します。
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次はメッシュ変形を活用して、素材やグラデーションをテクスチャに合わせ込んでみます。
bluebirdofoz.hatenablog.com