MRが楽しい

MRやVRについて学習したことを書き残す

HoloLens2で固定IPアドレスを利用する

本日は HoloLens2 の小ネタ枠です。
HoloLens2で固定IPアドレスを利用する手順を記事にします。
f:id:bluebirdofoz:20201111175738j:plain

固定IPアドレスの設定方法

固定IPアドレスを設定するには大きく2つの方法があります。
HoloLens2側で指定のアダプタに利用するIPアドレスを設定しておく方法と、ルータ側で指定のMACアドレスに割り振るIPアドレスを設定しておく方法です。
本記事では、前者の「HoloLens2側で指定のアダプタに利用するIPアドレスを設定しておく方法」を紹介します。

前提条件

指定のポートに利用するIPアドレスを設定するには DevicePortal を利用します。
HoloLens2 の DevicePortal の利用手順は以下を参照ください。
bluebirdofoz.hatenablog.com
bluebirdofoz.hatenablog.com

固定IPアドレスの設定

USB接続で HoloLens2 の DevicePortal にアクセスします。
f:id:bluebirdofoz:20201111175727j:plain

[System]タブ内の[Networking]ページを開きます。
ページ右側の[IP configuration]内の[Qualcomm(R) Wi-Fi...]が HoloLens2 の Wifi 接続のアダプタになので、この[IPv4 Configuration]をクリックします。
f:id:bluebirdofoz:20201111175753j:plain

プロパティの設定ダイアログが開きます。
デフォルトでは[Obtain an IP address automatically]と[Obtain DNS server addresses automatically]が有効になっています。
この場合、IPアドレスは自動で割り振られたものを取得します。
f:id:bluebirdofoz:20201111175803j:plain

固定IPアドレスを利用する場合は[Use the following IP address]と[Use the following DNS server addresses]を有効にします。
[Use the following IP address]の項目に、利用するIPアドレスサブネットマスクゲートウェイの設定を入力します。
[Use the following DNS server addresses]の項目に、利用するDNSサーバのアドレスを入力し、[Save]をクリックします。
f:id:bluebirdofoz:20201111175820j:plain

設定が完了すると、アダプタの情報が更新されます。
f:id:bluebirdofoz:20201111175830j:plain

接続確認

HoloLens2 を Wifi でネットワークに接続して接続を確認します。
ネットワークの接続方法とアドレスの確認方法は以下を参照ください。
bluebirdofoz.hatenablog.com

以下の通り、指定したIPアドレスで DevicePortal を接続することができました。
f:id:bluebirdofoz:20201111175848j:plain

設定を戻す

デフォルトの自動取得に戻す場合は、先ほどの手順で再び[Obtain an IP address automatically]と[Obtain DNS server addresses automatically]を有効にします。
f:id:bluebirdofoz:20201111175900j:plain

筆者環境では Wifi 未接続でIPアドレスを自動取得できない場合、この設定を元に戻せない事象が発生しました。
この場合、設定を自動取得に戻す場合にはIP割り振りの機能を持ったルータに Wifi 接続した状態で行うことで設定を戻すことができました。

MACアドレス

因みにルータ側で指定のMACアドレスに割り振るIPアドレスを設定する場合は、この[IP configuration]からアダプタのMACアドレスも確認できます。
f:id:bluebirdofoz:20201111175916j:plain