本日は MacOS の小ネタ枠です。
複数ユーザで共用する MacPC 上の Unity Hub で Unity の新規インストールが失敗する事象の対処を記事にします。
発生事象
MacPC の共有アプリケーションにインストールされた Unity Hub で Unity のインストールを行おうとしたところ、以下のエラーが発生しました。
Error while installing the Editor (中略) code : MISSING_DESTINATION, message: The install destination was invalid or missing
見た目上の事象としてはダウンロード完了は完了するものの、インストールが開始せずに終了します。
因みに MacPC では Unity のエラーログはデフォルトでは以下に保存されています。
/Users/<user name>/Library/Application Support/UnityHub/logs/info-log.json
ログファイルは隠しフォルダなのでターミナルやFinderで直接パスを指定して参照する必要があります。
原因
エラーの発生原因は以下の Unity のインストールディレクトリが別ユーザの権限で作成されていたことでした。
/Applications/Unity/Hub/Editor
利用した MacPC は複数のユーザで共用している開発PCであり、他のユーザが既に Unity Hub を使って Unity をインストールしていました。
この場合、/Applications/Unity/Hub/Editor フォルダが 755 (ユーザまで書き込み許可)の権限で作成されており、他のユーザは書き込み権限がないため Unity のインストールが失敗します。
対処方法
複数ユーザで Unity のインストールを共有するには /Applications/Unity/Hub/Editor フォルダに同一グループで書き込み権限を付与します。
今回のケースでは複数ユーザが所属する同一グループが設定済みだったため、以下のコマンドを実行して 775 (同一グループまで書き込み許可)の権限を設定しました。
sudo chmod -R 775 /Applications/Unity/Hub/Editor