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MRやVRについて学習したことを書き残す

SharingWithUNETについてまとめる その1

本日は HoloToolKit の調査枠です。
以前、HoloToolKit に含まれる SharingWithUNET のサンプルシーンを試してみました。
bluebirdofoz.hatenablog.com

今回から自作のシェリングアプリにUNETの仕組みを組み込むことを目標として、サンプルシーンの内容について確認を進めます。
SharingWithUNET のシーンの Hierarchy 直下に含まれるゲームオブジェクトは以下の9個です。

Direcctional Light

 - 光源のゲームオブジェクト。UNETの処理には関係なし。
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UNETSharingStage

 - ネットワークの接続、ゲーム状態の共有を行うスクリプト群を持ちます。
  これらの処理には NetworkManager, NetworkBehaviour を用います。
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NetworkManager, NetworkBehaviour の仕組みについては以下を参考。
docs.unity3d.com
docs.unity3d.com

Managers

 - ワールドアンカーに関する送受信を行うスクリプト群を持ちます。
  GenericNetworkTransmitter スクリプトが独自にネットワーク経由でワールドアンカーデータの送受信を実施します。
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UNETAnchorManager

 - UNET上でのワールドアンカーに関する管理を行うスクリプト群を持ちます。
  NetworkBehaviour 経由で共有で利用するワールドアンカーの管理を行います。
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HologramCollection

 - 共有世界のアンカー空間を管理するためのスタブ用ゲームオブジェクトです。
  本オブジェクトを基準に共有空間の座標を決定します。
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HoloLensCamera

 - カメラのゲームオブジェクト。UNETの処理には関係なし。
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UIContainer

 - UIのゲームオブジェクト。接続時のルーム選択に利用します。
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Cursor

 - カーソルのゲームオブジェクト。UNETの処理には関係なし。
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SpatialMapping

 - SpatialMappingのゲームオブジェクト。
  SharingWithUNETではワールドアンカーの検出のために利用されます。
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Blender標準テクニック[ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG]を試す その25(切り裂きフィル)

本日は書籍「Blender標準テクニック[ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG]」の実施枠です。

ドレス衣装モデリングの続きです。
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今回はスカートを作りこみます。

下絵に基づいて上部からスカートを作りこんでいきます。
腰部分のエッジを選択して、辺の複製(Shift+Dキー)を行います。
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押出(Eキー)でスカートの形を作成します。
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同じ方法で二重目のスカートを作成します。
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最後にプリーツスカートを作成します。
同じように辺の複製と押出を使用して基礎の部分を作成します。
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基礎を作成したら、プリーツ部分を作成します。
下辺の頂点を選択して切り裂きフィル(Alt+Vキー)を実行します。
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頂点を動かして凹凸を作成します。
因みに切り裂きフィル後の選択頂点は実行時のマウス位置が影響します。
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スカートの頂点全てにプリーツを作成して、まずはスカートの基礎が完了です。
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Blender標準テクニック[ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG]を試す その24(ひし形の作成)

本日は書籍「Blender標準テクニック[ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG]」の実施枠です。

ドレス衣装モデリングの続きです。
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今回は手足部分の衣装を作りこみます。

靴下部分はまとめて選択し、マテリアルの変更を行います。
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合わせて法線方向の押出(Alt+Eキー)を利用して厚みを持たせます。
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上部ドレスと同じ方法で靴下の裾部分を作ります。
今回はさらに押出(Eキー)での点作成、縮小(Sキー)で模様を作成します。
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最後にひし形の模様を作成します。
最初にループカット(Ctrl+Rキー)で横方向の辺を増やします。
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辺を増やしたら選択状態のまま Wキー -> 「細分化」で頂点の数を増やします。
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頂点を増やしたら、点と点を辺の作成(Jキー)で頂点を結び、ひし形の模様を作成します。
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手袋も同じ方法で作りこんだら、手足部分の衣装作成は完了です。
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Blender標準テクニック[ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG]を試す その23(上部ドレスの作成)

本日は書籍「Blender標準テクニック[ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG]」の実施枠です。

今回から衣装のモデリングに入っていきます。
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機械的なバトル衣装と布ベースのドレス衣装があり、まずは現在の下絵のドレス衣装から着手します。
今回はドレス上部です。

襟元の衣装パーツを作成します。付け襟は押出を利用して厚みを持たせます。
リボンについては平面メッシュを追加して作成します。
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服の部分は切り裂き(Vキー)を用いて肌のポリゴンと切り裂いて起き、厚みを調節します。
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裾のヒラヒラは予め広がりの形を作ったうえで加工します。
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ナイフでカットを行い、不要な面を削除すると綺麗な広がりの形になります。
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上部ドレスの作成は以上です。

HoloLensの開発環境構築手順 astah-community編

本日は環境構築の手順枠です。
astah のインストール手順を記録します。
bluebirdofoz.hatenablog.com

Unityのプロジェクトでも大規模なプロジェクトになってくるとやはりUML図が欲しくなります。
個人利用なので astah-community を取得して試してみます。

astah-community のダウンロードページは以下です。
astah.change-vision.com
2017/12/27現在、astah-community の最新バージョンは Version7.2 です。

インストーラを取得するにはログインが必要です。
ダウンロードボタンをクリックして、astah-community のインストーラをダウンロードします。
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ダウンロードした astah-community-7_2_0-XXX-setup.exe を実行します。
インストーラが起動します。セットアップに使用する言語を選択して OK をクリックします。
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セットアップの説明が表示されるので、次へ をクリックします。
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ライセンス契約が表示されます。「同意する」を選択し、次へ をクリックします。
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インストールディレクトリの選択が表示されます。
astah-community のインストール先を指定し、次へ をクリックします。
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コンポーネントの選択が表示されます。
特に指定がなければフルインストールで問題ありません。次へ をクリックします。
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プログラムグループの指定が表示されます。
スタートメニューのショートカットを作成する場合はそのまま 次へ をクリックします。
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追加タスクの選択が表示されます。
アイコンの作成、拡張子の関連付けについて指定を行い、次へ をクリックします。
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インストール画面が表示されます。
設定内容を再確認し、インストールをクリックします。
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インストールが開始します。後は完了まで待つだけです。
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以上で astah-community のインストールは完了です。
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Blender標準テクニック[ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG]を試す その22(レイヤの移動)

本日は書籍「Blender標準テクニック[ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG]」の実施枠です。

素体のモデリングが完了し、衣装のモデリングに入っていきます。
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今回はその事前準備としてレイヤ機能を利用します。

オブジェクトモードに切り替えると、画面右下にレイヤボタンが表示されます。
Blenderでは20個のレイヤが利用可能です。
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選択状態のレイヤは黒色で表示され、そのレイヤの中にオブジェクトがある場合、黄色の丸が表示されます。
初期状態だと左上のレイヤが選択されており、そこにオブジェクトが作成されている形になっています。

通常、一つのレイヤが表示されています。
Shiftを押しながらレイヤボタンを押すと、複数選択が可能です。
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複数のレイヤのオブジェクトを同時に表示したい場合はこの複数選択を利用します。

全レイヤを選択したい場合はショートカットキーの @キー を押下すると全選択されるので便利そうです。
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レイヤの説明は以上にして、モデル作成の準備に移ります。
書籍では2種類の衣装作成を行います。衣装部分の作成を簡単に切り替えるため、このレイヤ機能を利用します。
左上から2番目のレイヤを一つ目の衣装、3番目のレイヤを2つ目の衣装作成に割り当てます。

まずは衣装作成の元となる素体オブジェクトを別レイヤにコピーします。
素体オブジェクトのメッシュを全選択(Aキー)した状態で、メッシュを複製(Shift+Dキー)します。
その状態でオブジェクトの分割(Pキー)を選択し、新しい素体オブジェクトを作成します。
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新しい素体オブジェクトを作成したら、そのオブジェクトを選択した状態でオブジェクトモードに切り替えます。
この状態で M キーを押下すると「レイヤー移動」ウィンドウが表示されます。
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オブジェクトを移動したいレイヤボタンを押下します。

すると、選択したオブジェクトが指定のレイヤに移動します。
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同じようにもう一つ衣装レイヤを作成して準備は完了です。
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Windows10で3Dモデルを操作する

本日は Windows に関する技術調査枠です。
2017年10月17日に Windows の大規模アップデート Fall Creators Update がリリースされたのは記憶に新しいと思います。
本ブログでは WindowsMR が利用可能になったアップデートとして取り上げました。
bluebirdofoz.hatenablog.com

しかし、WindowsMR だけでなく今の Windows は様々な3Dモデルの操作インタフェースが提供されています。
本日はそのほんの一端について紹介します。
Windows 10 Fall Creators Update と 最新機能 | Windows 10 の最新情報を見る

最初に紹介するのは「ペイント3D」です。
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これは Fall Creators Update 前から用意されていたので既に触った事のある人も多いでしょう。
多くの人がお世話になったであろう「ペイント」は既に標準インストールから除外されています。
pc.watch.impress.co.jp

その名の通り、3Dモデルを作成可能な3Dモデリングソフトです。
試しに使ってみましょう。起動して「3D図形」タブを選択します。
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右側のパネルに基本の図形が表示されるのでクリックしてみます。

選択状態のままキャンパスをクリックすると、選んだ図形がキャンパスに配置されます。
大きさや回転、位置調整などが可能です。
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図形を組み合わせることでオリジナルのモデルも作成できます。
例えば基本図形にある球オブジェクトをキャンバスに配置します。
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これを色と大きさを変えて複数組み合わせ、雪だるまを作ってみました。
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更に「3Dで落書き」でオリジナルの図形を作ることもできます。
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チュートリアルが表示されますので、初めて使う場合でも使い方に困りません。
3Dモデリングソフトとしては驚くほどに利用のハードルが低いです。素晴らしい。
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ファイルの保存形式は幾つかあります。
まずは「ペイント3D」のプロジェクトとしてそのまま保存する「名前を付けて保存」。
そして3Dモデルの出力形式としては GLB, FBX, 3MF が提供されています。
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FBX形式は Unity で利用可能な3Dモデル形式として本ブログでも何度か取り上げています。

ファイルを出力すれば、確認のためのビューアが必要です。
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これも Windows で MixedRealityビューア というビューアソフトが提供されるようになっています。
ファイルをダブルクリックすれば以下の通り、3Dモデルが確認可能です。
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この他、手元の環境には Office がないため試せませんが。
最新の Microsoft Office 2016 では3Dモデルを挿入する機能が提供されています。
support.office.com
news.livedoor.com
もはや2Dの画像ファイルと同じ感覚で、3Dモデルを利用する時代が既に来ていることを実感させられます。


何より、これからの時代の子供たちはPCを使って落書きをしようとすると、真っ先に3Dモデリングに触れるということです。
10年後にはノートに落書きする感覚で3Dモデルに触れていたという人達が多く社会に出てくるでしょう。
そういう感覚を持った新社会人たちが今後、更にVR,MRの時代を後押ししてくれる……かもしれません。