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MRTK v2のドキュメントを少しずつ読み解く 依存関係ウィンドウ

本日は MRTKv2 の調査枠です。
MRTKv2 の Guides ドキュメントを少しずつ読み進めていきます。

MRTKv2のGuidesドキュメント

以下のドキュメントを読み進めていきます。
microsoft.github.io

以下のページでは有志による本ドキュメントの日本語翻訳が行われています。
投稿時点でこちらで未翻訳、または著者が興味のある部分について記事にしていきます。
hololabinc.github.io

本記事では以下のページを読み進めます。
microsoft.github.io
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依存関係ウィンドウ

Unityでは、どのアセットが使用されていて何を参照しているのかを確認することは困難なことが多いです。
「Find References in Scene」オプションは、現在のシーンのみについて確認する場合、効果的です。
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Unityプロジェクト全体について確認する場合、依存関係ウィンドウが役立ちます。

依存関係ウィンドウには、アセットがどのように参照して相互に依存しているかが表示されます。
依存関係は YAML ファイル内の GUID を解析することによって取得されます。
つまり、スクリプト間の依存関係は考慮されません。

使用方法

ウィンドウを開くには、Mixed Reality Toolkit -> Utilities -> Dependency Window を選択します。
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依存関係ウィンドウが開き、プロジェクトの[Dependency Graph]の構築が自動的に開始されます。
[Dependency Graph]が作成されたら、[Asset Selection]でアセットを選択して、依存関係を検査できます。
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ウィンドウには、現在選択されているアセットが依存するアセットのリスト[This asset depends on:]と、依存するアセットの階層リスト[Assets that depend on this:]が表示されます。
現在選択されているアセットが何も依存していない場合は、プロジェクトから削除することを検討できます。
(一部のアセットは、Shader.Find()などのAPIを介してプログラムによって読み込まれ、依存関係トラッカーでキャッチされない場合があります)

他のアセットによって参照されておらず、削除の対象となる可能性があるアセットのリストのみを表示することもできます。
[Unreferenced Asset List]タブを開いて確認します。
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注意

依存関係ウィンドウの使用中にアセットが変更、追加、または削除された場合は、依存関係グラフを更新して最新の結果を表示することをお勧めします。
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