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Simscaleからシミュレーション結果を取得する

今回は ParaView の学習枠の番外編です。
ParaView を取得したは良いですが、ParaView はあくまで可視化ツールです。
これだけではシミュレーションできませんし。確認するデータもありません。

よって今回はクラウドで流体解析などの機能を提供している Simscale について調べてみます。
以下が公式ページです。
www.simscale.com

無料アカウントと有料アカウントがあります。
無料では公開プロジェクトでの利用のみで、ストレージにも上限があります。
今回は無料アカウントで登録してみます。
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さて早速シミュレーションデータを作りたいところですが、そのためには色々準備が必要です。
車の空力のシミュレーションを行うならば、車のモデルを作らなければいけません。

それをやると次は Simscale から離れてしまうので、今回は既存プロジェクトを利用します。
前述した通り、無料アカウントは公開プロジェクトでの利用となるため、多くのプロジェクトが参照できます。
www.simscale.com

以下の F-1 の空力シミュレーションを利用してみることにしました。
・Aerodynamics analysis of a Formula One F1 Race car
 https://www.simscale.com/projects/Ali_Arafat/aerodynamics_analysis_of_a_formula_one_f1_race_car/

プロジェクトを利用するには、まずコピーを行う必要があります。
右上の Action -> Make a copy でプロジェクトをコピーします。
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自身のアカウントでコピーされたプロジェクトを開き、Action -> EditProjectProperties で操作画面に移動します。
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SimulationDesigner タブを開きます。
Simulations -> (プロジェクト) -> SimulationRuns -> Run1 を選択すると、SimulationRun ビューが開きます。
Results -> DownloadResults でシミュレーション結果を ZIP 形式でダウンロード可能です。
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……が、何度やっても数時間待たされてネットワークエラーが発生します。
シミュレーションデータはファイルサイズが大きい+サーバが海外のためか、どうも通信が安定しません。
大容量のデータをダウンロードする際は通信が安定する時間帯をお勧めします。

仕方ないのでひとまず、ページ上で見てみます。
Post-Processor タブを開きます。
Simulations -> (プロジェクト) -> Run1 を選択すると、ビューが開きます。
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シミュレーションが表示されました。Time/Frame からシミュレーションの再生が行えるようです。
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……が、これはこれでメチャクチャ重く、私の環境では動いて見えませんでした。
試したデータがいけなかったか。