本日は hololens の技術調査枠です。
前回、hololensのアプリパッケージの作成方法を学びました。
bluebirdofoz.hatenablog.com
今回はそのアプリパッケージを用いて hololens にアプリをインストールする手順をまとめます。
アプリパッケージを出力したフォルダは以下のようなファイル構成になっています。
Add-AppDevPackage.resources:インストール用パワーシェルの文言ファイル
Dependencies:各プロセッサアーキテクチャで必要なパッケージファイル群(X86、X64、ARM)
Add-AppDevPackage.ps1:インストール用パワーシェル
HandPositionTest_1.0.0.0_x86.appxbundle:アプリパッケージファイル
HandPositionTest_1.0.0.0_x86.cer:セキュリティ証明書
hololens へのローカルインストールではパワーシェルを利用しないため、必要なのは以下の2つです。
Dependencies/x86:X86プロセッサアーキテクチャで必要なパッケージファイル群
HandPositionTest_1.0.0.0_x86.appxbundle:アプリパッケージファイル
例えば Dependencies/x86 配下には以下のファイルが存在します。
appxbundle と合わせて、以下のようにまとめればインストールに必要なファイルは全てです。
少し余談ですが。
前回のパッケージ作成のウィンドウで「はい」を選び、ストアへの提出パッケージを作成した場合
これらのファイルは全て appxupload パッケージという一つのファイルにまとまられるそうです。
・Windows 10 のユニバーサル Windows アプリをパッケージ化する
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/apps/hh454036.aspx
ローカル配布の場合でもまとめてくれればいいのに。何か意図があるのでしょうか。
ともあれ。先ほどのファイルを用いてインストールを行います。
アプリのインストールを行う hololens の DevicePortal を開きます。
メニューから「App」をクリックして AppManager を開きます。
「App package」に .appxbundle ファイルのアプリパッケージを指定します。
「Dependency」に .appx ファイルのプロセッサアーキテクチャで必要なパッケージを指定します。
全て選択したら「Go」ボタンをクリックします。
実行したら「Failed to start deployment. Failure text: Install failed. Please contact your software vendor.
(0x80073cf9)」というエラーが出て失敗しました。
何故?……と、少し調べたら原因が分かりました。
・Packaging and Sideload - Windows Mixed Reality Developer Forum
https://forums.hololens.com/discussion/694/packaging-and-sideload
要は同じアプリが既にインストールされていると失敗します。
今回、アプリパッケージの作成に既存の HandDraggble プロジェクトを流用したのが原因でした。
hololens にインストールしていたアプリを一旦アンインストールしてもう一度試します。
今度は「Done!」が表示されました。成功です。
hololens 内のアプリ一覧からアプリを起動すると、以下の通り、動作を確認できました。