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OpenMVGをWindows環境で試す その1(ビルド編)

本日は画像解析に関する技術調査枠です。
写真から三次元点群データを生成する技術、所謂 SfM(Structure for Motion) を試します。
今回利用するのはオープンソースで公開されている OpenMVG です。

以下の記事を参考に、Windows環境での動作確認を試みます。
blog.goo.ne.jp
blog.goo.ne.jp
今回はビルドまでをまとめます。

前提条件として、CMake と TortoiseGit、VisualStudio 2017 のインストールが必要です。
環境構築手順の記事は以下です。
bluebirdofoz.hatenablog.com
bluebirdofoz.hatenablog.com

OpenMVG は以下の gitHub にて公開されています。
github.com

TortoiseGit で GitHub から OpenMVG を取得します。
取得用のフォルダを作成し、右クリック -> Git クローン(複製) を選択します。
f:id:bluebirdofoz:20171105091159j:plain

Gitクローンダイアログが表示されます。
URL に「https://github.com/openMVG/openMVG.git」を設定して「OK」ボタンをクリックします。
f:id:bluebirdofoz:20171105091213j:plain

GitHub のクローンが完了します。
f:id:bluebirdofoz:20171105091221j:plain

クローンが完了したら、git ディレクトリをエクスプローラで開きます。
右クリック -> TortoiseGit -> サブモジュールのアップデート を選択します。
f:id:bluebirdofoz:20171105091233j:plain

「サブモジュールを更新」ダイアログが開くので、「OK」をクリックします。
f:id:bluebirdofoz:20171105091242j:plain

更新が完了します。
f:id:bluebirdofoz:20171105091255j:plain

次に OpenMVG のビルド用のフォルダを作成します。
参考記事に従い、build64 ディレクトリを作成してみました。
f:id:bluebirdofoz:20171105091304j:plain
因みに紹介記事で説明されている Qt4 の変更は現バージョン(2017/11/05現在)では変更済みでした。

CMake を起動します。
「Where is the source code:」の欄にクローンしたソースコードのフォルダを設定します。
「Where to build the binaries:」には作成したビルド用のフォルダを設定します。
f:id:bluebirdofoz:20171105091315j:plain

次に「Configure」ボタンをクリックします。
f:id:bluebirdofoz:20171105091325j:plain

コンパイラの選択画面が表示されるので、ビルドを行う環境を選択します。
今回は Visual Studio 2017 を利用するので「Visual Studio 15 2017 Win64」を選択します。
f:id:bluebirdofoz:20171105091340j:plain

Configuration done が表示され、Configureが完了します。
f:id:bluebirdofoz:20171105091349j:plain

次に「Generate」ボタンをクリックします。
f:id:bluebirdofoz:20171105091359j:plain

Generation done が表示されれば完了です。
f:id:bluebirdofoz:20171105091412j:plain

ビルド用のフォルダを確認すると、Visual Studio プロジェクトが生成されています。
f:id:bluebirdofoz:20171105091422j:plain

後は通常の Visual Studio プロジェクトと同様にビルドするだけです。
f:id:bluebirdofoz:20171105220123j:plain
ただし私の環境だと一部失敗するプロジェクトがありました。原因は現状不明です。
(Debug,x64 でビルドを実行)