本日は cluster の技術調査枠です。
cluster の自作ワールドを作成してアップロードする手順を記事にします。
その2はワールドに必須な構成要素コンポーネントの理解です。
前提条件
前回記事の続きになります。
bluebirdofoz.hatenablog.com
サンプルシーン
前回記事では ScreenSample を元に自作ワールド用のシーンを準備しました。
このワールドの構成要素を元に、cluster のワールドに必要なものを確認してみます。
必須コンポーネント
cluster のワールドには以下の3つの必須コンポーネントがあります。
・出現地点(SpawnPoint)
・地面(Collider)
・ワールドの最低高度(DespawnHeight)
出現地点(SpawnPoint)
プレイヤーの出現位置を決めるコンポーネントです。赤い線の方向が出現時のプレイヤーの向になります。
ScreenSample では System / SpawnPoints / SpawnPointEntrance にコンポーネントが設定されています。
[Spawn Type]を変更することで、一般参加者の初期位置やスタッフの初期位置をそれぞれ設定することができます。
[Entrance]タイプの SpawnPoint が2つ以上設定されている場合は、いずれかの位置からランダムで出現することになります。
clustervr.gitbook.io
手動で SpawnPoint を設定する場合は以下の Assets フォルダから Prefab をワールドに追加します。
・[Entrance]タイプ(一般参加者用)
Assets/ClusterVR/StaticResources/Prefabs/SpawnPointEntrance.prefab
・[OnStage1]タイプ(スタッフ用)
Assets/ClusterVR/StaticResources/Prefabs/SpawnPointOnStage1.prefab
地面(Collider)
Collider とは Unity におけるアタリ判定のことで必ず地面のアタリ判定を用意しておく必要があります。
ScreenSample では Environment / Colliders / PlaneCollider にコンポーネントが設定されています。
ワールドの最低高度(DespawnHeight)
ワールドの最低高度を決めるコンポーネントです。
例えば、プレイヤーが地面から落下してこれより低い位置になると、自動的に SpawnPoint の位置に再出現してくれます。
ScreenSample では System / DespawnHeight にコンポ―ネントが設定されています。
コンポーネントをアタッチした GameObject の Transform の Position Y が設定値となります。
ScreenSample では高さ(Y) -2 m の位置に最低高度が設定されていることになります。
clustervr.gitbook.io
手動で DespawnHeight を設定する場合は以下の Assets フォルダから Prefab をワールドに追加します。
Assets/ClusterVR/StaticResources/Prefabs/DespawnHeight.prefab
Tips
逆に cluster のワールドには絶対に含めることができない構成要素もあります。
例えば[Tag]が[MainCamera]のオブジェクトはワールドに含めていると、アップロード時にエラーが表示されます。
[Tag]が[MainCamera]のオブジェクトは削除する必要があります。
Editor上での動作確認
ワールドを再生して、これらの必須な構成要素の役割を確認してみます。
画面上部の[再生]ボタンをクリックすると Unity 上でワールドを起動することができます。
ワールドを起動すると、出現地点(SpawnPoint)からワールドに入ります。
[Game]画面内でマウスドラッグすると視点の向きを変えることができます。
カーソルキー、または WASD キーで前後左右への移動ができます。
スペースキーでジャンプができます。地面(Collider)を確かめるため、地面の端まで歩いていきます。
端を超えると地面がないため、プレイヤーが落下していきます。
高さ(Y) -2 m の位置に最低高度を設定してるため、これより低い位置に到達すると、出現地点(SpawnPoint)に戻ります。
次回はスクリーンとその動作確認についてです。
bluebirdofoz.hatenablog.com