本日は cluster の技術調査枠です。
cluster の自作ワールドを作成してアップロードする手順を記事にします。
その1はサンプルプロジェクトの利用です。
cluseter
携帯端末やPC、VR機器などを使ってバーチャル空間に集まるマルチプラットフォーム対応のバーチャルSNSです
バーチャル空間でアバターを使って様々な人と交流したり、イベントの参加や開催もできます。
cluster.mu
本記事では cluster に人が集まるためのバーチャル空間を自作し、アップロードする手順を紹介します。
cluster ではこのバーチャル空間を「ワールド」と呼ぶため、本記事でもこの呼称を利用します。
前提条件
cluster に自作ワールドをアップロードするには以下のものが必要です。
clusterアカウント
以下の記事を参考に、cluster アカウントを作成してください。
bluebirdofoz.hatenablog.com
Unity_2019.4.11f1
2020/12/09現在、Cluster Creator Kit は Unity の 2019.4.11f1 バージョンに対応しています。
以下の記事を参考に Unity Hub を使って 2019.4.11f1 の Unity をインストールしてください。
bluebirdofoz.hatenablog.com
bluebirdofoz.hatenablog.com
またワールド作成には以下の Unity のモジュールが必要です
Android Build Support iOS Build Support Mac Build Support (Mono)
Unity Hub で Unity をインストールしている場合、以下の手順でモジュールを追加します。
[インストール]タブを開き、指定バージョンの Unity の右上のアイコンをクリックします。
表示されたプルダウンから[モジュールを加える]を選択します。
[モジュールを加える]ダイアログが表示されるので指定のモジュールを選択して[実行]をクリックします。
ワールドの作成
ここからは Unity とサンプルプロジェクトを使ってワールドを作成していきます。
サンプルプロジェクトの取得
cluseter のワールドを作成するにはサンプルシーンを元に作成するのがオススメです。
最小限のサンプルシーンから、イベント用のスクリーンを用意したサンプルシーンなど、14種類のサンプルシーンが利用できます。
またPostProcessingなどワールド作成に便利なパッケージも含まれているため、便利です。
サンプルプロジェクトは以下のページから取得できます。
[Code -> Download ZIP]をクリックして zip ファイルをダウンロードします。
github.com
ダウンロードした ClusterCreatorKitSample-master.zip ファイルを展開します。
Unity を起動して、展開したフォルダをプロジェクトとして指定します。
追加された[ClusterCreatorKitSample]プロジェクトを開きます。
これでサンプルプロジェクトが利用できます。
サンプルシーン(ワールド)の利用
サンプルプロジェクトの以下のディレクトリに、ワールドの基礎として利用できる14個のサンプルシーンが用意されています。
・Assets/ClusterVR/Scenes
特に自作ワールド作成の基礎として、役立つシーンを以下に紹介します。
MinimalSample
最小要素で構成されたワールドです。
出現地点(SpawnPoint)と地面(Collider)、ワールドの最低高度(DespawnHeight)が設定されています。
ColliderSample
壁やアタリ判定(Collider)による移動の制限を確認できます。
イベントワールドとして作成した場合に、スタッフのみ立ち入り可能な領域のサンプルも含まれます。
ScreenSample
メインスクリーン、ランキングスクリーン、コメントスクリーンが配置されたワールドです。
これらのスクリーンはサンプルシーン再生時にエディター上のテストツールで動作を確認できます。
ItemSample
様々な動作設定がされたアイテムのサンプルが配置されたワールドです。
サンプルシーンを再生して、それぞれのアイテムの動作を確認することができます。
SampleSceen
スクリーンや壁の設定のほか、ライティング設定を実施済みの完成度の高いサンプルワールドです。
スタッフのみ立ち入り可能なスタッフルームも準備されています。
その他のサンプルシーン
その他、全サンプルシーンの説明は以下の GitHub ページに記載されているのでそちらを参照ください。
github.com
自作ワールド用のシーンを作成する
今回はイベント用のワールドを作成してみます。
スクリーンを含む最小構成の ScreenSample のシーンを元に作成を進めます。
シーンを開いた状態で File -> Save as をクリックして、編集用のシーンを別名で保存します。
この編集用のシーンを編集して、自作ワールドを作成していきます。
次回はサンプルワールドを元に、その構成要素の確認とワールドの動作確認を実施します。
bluebirdofoz.hatenablog.com
その他利用手順
アカウントの登録手順や、イベントの開催手順、アバターの作成方法は以下を参照ください。
bluebirdofoz.hatenablog.com
bluebirdofoz.hatenablog.com
bluebirdofoz.hatenablog.com