ARとVRデバイスを色々調べてまとめる AR枠その4 iOS ARkit です。
bluebirdofoz.hatenablog.com
iOS ARkit
・ARKit - Apple Developer
https://developer.apple.com/arkit/
スペック
サポート環境
利用センサ | カラーカメラ、モーションセンサ |
---|---|
サポートOS | iOS 11 or iOS 11 beta |
サポートCPU | Apple A9以降のプロセッサ |
http://www.moguravr.com/ios-11-ar/
提供機能
・ポジショントラッキング
・平面検出
・ポイントクラウド(3次元の点座標情報)
・周囲の明るさ推定
・現実空間へのアタリ判定
・現実空間のスケール判定(メートル単位)
・カメラの画像取得
・ARKitができる事、できない事
http://qiita.com/arumani/items/6efad65a17e2eafde5a1
・ARKitのまとめ(概要)
https://mike-neko.github.io/blog/arkit1/
・Unity Ar Kit Plugin Samples
http://unitylist.com/r/c2f/unity-ar-kit-plugin-samples
・実験版 ARKit を使ってみよう
https://www.unrealengine.com/ja/blog/getting-started-with-ue4-and-arkit
アプリ開発環境
・Unity 5.6 以上 or Unreal Engine 4.17 以上
・Xcode 9
・Xcode
https://itunes.apple.com/jp/app/xcode/id497799835?mt=12&ign-mpt=uo%3D4
・Unityで「ARKit」を使ってみよう
https://creator.game.cyberagent.co.jp/?p=4158
・Unreal Engineで「ARKit」を使ってみよう
https://creator.game.cyberagent.co.jp/?p=4159
説明
Apple社がiOS 11向けに提供する純正のARフレームワークです。
筆者はiOS系の端末を持っていないため、未体験です。
iOSのアップデートのみで高精度ARを利用可能
iOSのARkitが優れている点はApple A9以降のプロセッサを持つ端末であれば、iOSのアップデートのみで利用可能という点です。
多くの人がARkitの利用のために、特別なハードウェアを購入する必要がありません。
iOSの公式ページでは「iOSは、今や世界最大の拡張現実のプラットフォームです」と謳っています。これは事実でしょう。
AR環境の導入が最も手軽なARフレームワークと言えます。
・iOS 11 - Apple
https://www.apple.com/jp/ios/ios-11/
ポイントクラウドやアタリ判定の検出
カラーカメラの画像解析による検出でありながらポイントクラウド(3次元の点座標情報)が取得可能です。
また延長上の技術としてか現実空間のアタリ判定の検出も機能として提供しています。
OSレベルでここまで高機能な画像処理を提供しているのは現状iOSのみではないでしょうか。
ただしジオメトリ(立体モデル)の作成までは提供していないようです。
深度センサがないための制約
ARkitは既存のカラーカメラとモーションセンサによって機能を提供しています。
これらのセンサには深度センサが含まれていません。
このため、Project Tango のような深度センサを前提とするフレームワークと比べ、空間の奥行き検出の性能で劣ります。
ポイントクラウドの検出にしてもカメラの角度を変えるなどの一手間が必要です。
動きの激しい物体または背景の検出は苦手とするところでしょう。
Unity ARKit Plugin
Unity Technology社が公式に提供しているオープンソースのARKitのUnity用プラグインが存在します。
開発者にとっては開発環境の充実も有難い点です。
・Unity-ARKit-Plugin
https://bitbucket.org/Unity-Technologies/unity-arkit-plugin