本日は Blender の技術調査です。
Blender2.8 が正式公開されたので、バージョン 2.8 の Blender をソースコードからビルドする手順を記事にします。
今回は Blender2.8 のビルドについてです。
前回記事の続きです。
bluebirdofoz.hatenablog.com
プロジェクトファイルの生成
CMake を起動します。
[Where is the source code:]に展開したソースコードディレクトリ(/blender-2.80)を指定します。
[Where to build the binaries:]にバイナリの保存ディレクトリを指定します。
この状態で[Configure]をクリックします。
プロジェクト設定の選択画面が表示されます。
バージョン 2.8 のプロジェクトは Visual Studio 2017 Win64 を選択します。
Windows 64bit 環境での利用になるので platform に Win64 を指定しています。
(Win32 向けビルドを行う場合は 32bit 向けライブラリのダウンロードが必要です)
[Finish]をクリックします。
Configure が完了したら、[Configureing done]が表示されます。
次に[Generate]をクリックします。
Generate が完了したら、[Generating done]が表示されます。
これでプロジェクトファイルの作成が完了しました。
Blenderのビルド
指定したバイナリの保存ディレクトリを開くと、sln ファイルが生成されています。
sln ファイルを開き、プロジェクトの読み込みが完了するまで待ちます。
読込が完了したらメニューから ビルド -> ソリューションのビルド を実行します。
ビルドが完了したら bin ディレクトリに exe ファイルが出力されます。
次に INSTALL をターゲットにビルドを実行します。
INSTALL は Blender.exe が利用する DLL などをコピーします。
SVN ライブラリを更新した際は必ずこの手順を行うようにします。
bin ディレクトリに DLL がコピーされました。
blender.exe を実行して Blender が正常に起動すればビルドに成功しています。
次は Blender2.8 を Python モジュールとしてビルドします。
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