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OpenCV_32bit版の環境構築手順

本日は環境構築枠です。
OpenCVの32bit用ライブラリを利用する際の環境構築手順を記事にします。
前回記事の続きになります。
bluebirdofoz.hatenablog.com
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OpenCVソースコードのダウンロード

OpenCVの32bit用のライブラリは用意されていないため、ソースコードからビルドを行う必要があります。
以下の公式ページからOpenCVソースコードを取得します。
opencv.org

今回は最新バージョンの 4.1.2 を以下のページから取得しました。
opencv.org
f:id:bluebirdofoz:20191026195829j:plain

今回はソースコードが必要なのでダウンロードの[Sources]を選択します。
f:id:bluebirdofoz:20191026195844j:plain

ダウンロードした opencv-4.1.2.zip を展開します。
f:id:bluebirdofoz:20191026195855j:plain

OpenCVのビルド

CMakeを使って、取得した OpenCVソースコードをビルドします。
f:id:bluebirdofoz:20191026195905j:plain

CMakeのインストール手順は以下を参照ください。
bluebirdofoz.hatenablog.com

CMakeを起動します。
[Where is the source code:]に先ほどのソースコードディレクトリを指定します。
[Whare to build the binaries:]に出力先となる任意のディレクトリを指定します。
[Configure]を実行します。
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ダイアログが開きます。
今回は[Specify the generator for this project]に[Visual Studio 15 2017]を指定しました。
その他項目は変更せず、[Finish]をクリックします。
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処理が完了し、[Configuring done]が表示されたら次に[Generate]を実行します。
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処理が完了すると、[Generating done]が表示されます。
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これで指定した出力先にプロジェクトファイル OpenCV.sln が出力されています。
これをダブルクリックして開きます。
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プロジェクトファイルを開いたらビルド設定を[Release][Win32]に設定します。
この状態で[CMakeTargets]配下の[INSTALL]を選択して[ビルド]を実行します。
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ビルドが成功するとプロジェクトフォルダに[install]ディレクトリが生成され、バイナリ類が出力されています。
これでOpenCVの32bit用ライブラリが作成できました。
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環境変数の設定

前回記事で OpenCV をインストール済みであれば C\opencv\build のディレクトリに出力された[x86]ディレクトリをコピーします。
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参照先として利用する場合は、更に環境変数のパスも x86 側に変更します。
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参考ページ

qiita.com