本日は環境構築枠です。
OpenCVの32bit用ライブラリを利用する際の環境構築手順を記事にします。
前回記事の続きになります。
bluebirdofoz.hatenablog.com
OpenCVのソースコードのダウンロード
OpenCVの32bit用のライブラリは用意されていないため、ソースコードからビルドを行う必要があります。
以下の公式ページからOpenCVのソースコードを取得します。
opencv.org
今回は最新バージョンの 4.1.2 を以下のページから取得しました。
opencv.org
今回はソースコードが必要なのでダウンロードの[Sources]を選択します。
ダウンロードした opencv-4.1.2.zip を展開します。
OpenCVのビルド
CMakeを使って、取得した OpenCV のソースコードをビルドします。
CMakeのインストール手順は以下を参照ください。
bluebirdofoz.hatenablog.com
CMakeを起動します。
[Where is the source code:]に先ほどのソースコードディレクトリを指定します。
[Whare to build the binaries:]に出力先となる任意のディレクトリを指定します。
[Configure]を実行します。
ダイアログが開きます。
今回は[Specify the generator for this project]に[Visual Studio 15 2017]を指定しました。
その他項目は変更せず、[Finish]をクリックします。
処理が完了し、[Configuring done]が表示されたら次に[Generate]を実行します。
処理が完了すると、[Generating done]が表示されます。
これで指定した出力先にプロジェクトファイル OpenCV.sln が出力されています。
これをダブルクリックして開きます。
プロジェクトファイルを開いたらビルド設定を[Release][Win32]に設定します。
この状態で[CMakeTargets]配下の[INSTALL]を選択して[ビルド]を実行します。
ビルドが成功するとプロジェクトフォルダに[install]ディレクトリが生成され、バイナリ類が出力されています。
これでOpenCVの32bit用ライブラリが作成できました。