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HoloLens2でホロモンアプリを作る その97(UnityプロジェクトをOpenXRプラグイン対応にアップデートする)

本日はアプリ作成枠です。
HoloLens2でホロモンアプリを作る進捗を書き留めていきます。

今回は Unity プロジェクトを OpenXR プラグイン対応にアップデートするメモです。

Unityバージョンのアップデート

これまでのホロモンアプリは Unity2019.4 環境で Legacy プラグインを利用して実装していました。

Windows MixedReality OpenXR プラグインは Unity 2020 以降で利用可能なので初めに Unity バージョンをアップデートします。

今回は Unity2019.4.11f1 から Unity2020.3.25f1 へのアップデートを行いました。

MRTKのアップデート

MRTK で利用可能な OpenXR 対応版の Profile は MRTK のバージョン 2.7.2 以降で利用可能です。
ホロモンアプリは既に最新の 2.7.3 にアップデート済みだったため、今回は MRTK のアップデートは不要でした。

OpenXRプラグインのインポート

Unity2020 へのアップデートが完了したら MixedRealityFeatureTools を使って Windows MixedReality OpenXR プラグインをインポートします。

プロジェクトを指定して最新の Windows MixedReality OpenXR プラグインをインポートします。

手順の詳細

この辺りの詳細な手順は以下の記事の「MRTKのインポート」項を参照ください。
bluebirdofoz.hatenablog.com

OpenXRの選択

OpenXR プラグインをインポートしたら MRTK の[MRTK Project Configurator]ダイアログから OpenXR の設定を行います。

手順の詳細

こちらの詳細な手順も以下の記事の「Unity OpenXR plugin(推奨)」項にあるのでこちらを参照ください。
bluebirdofoz.hatenablog.com

追加設定としてホロモンアプリはハンドジェスチャーとアイトラッキングを利用しているので[InteractionProfiles]で以下の Profile を追加しました。
Microsoft Hand Interaction Profile
・Eye Gaze Interaction Profile

MRTKのプロファイル変更

MRTK のバージョン 2.7.2 以前の Profile を利用している場合、OpenXR に関する設定が行われていないので設定を行う必要があります。

バージョン 2.7.3 以降の[DefaultMixedRealityToolkitConfigurationProfile]を参考に作成すれば OpenXR プラグインの設定がデフォルトで含まれています。

ホロモンアプリでは[Camera][input][SpatialAwareness]タブで[OpenXR]に関する再設定を行いました。

これでアップデート作業は完了です。
最後にプロジェクトをビルドし、HoloLens2 上での動作を確認します。


Tips

筆者環境ではこの後[Release]ビルドで HoloLens2 へのデプロイを行ったところ、スプラッシュ画面で赤字のエラーが一瞬表示される問題が発生しました。
本エラーは原因は不明ですが[Master]ビルドで再ビルドとデプロイを行うことで解消しました。