本日は環境構築の手順枠です。
Windows 11 環境で GitForWindows のインストールを行ったので手順を記録します。
GitForWindows
Windows 環境で Git を利用可能な CUI 環境を提供するオープンソースプロジェクトです。
gitforwindows.org
GitForWindowsのインストール手順
GitForWindows のインストーラを以下のページから取得します。
gitforwindows.org
ダウンロードした Git-X.XX.X-XX-bit.exe を実行します。
インストールウィザードの選択
GitForWindows のインストールでは多くの設定項目が表示されます。
基本的にデフォルトで問題ありませんが、それぞれの設定内容を以下に書き出します。
ライセンス条項の確認
GitForWindows のライセンス情報などが表示されます。
設定操作はないので[Next]で次に進みます。
スタートメニューの設定
スタートメニューの設定です。名前を変更したり作成の有無を指定できます。
デフォルトでは[Git]という名前でスタートメニューに追加されます。
デフォルトテキストエディタの選択
GitForWindows で利用するテキストエディタを指定します。
デフォルトでは VIM が指定されていますが、使いづらいため最新の GUI エディターへの変更が推奨されています。
ブランチ初期化時の名称
新規リポジトリ作成時の初期ブランチの名称を設定します。
デフォルトでは[master]になりますが、例えば GitHub などでは[main]が利用されています。
本設定は既存のリポジトリには影響しません。
環境変数のパスへの設定
環境変数に Git へのパスを行うか設定できます。
推奨の[Use Git from the Windows Command Prompt]を選択すると、環境変数に (インストールディレクトリ)\Git\cmd が追加されてコマンドプロンプトやPowerShellから Git が利用可能になります。
改行の取り扱い
チェックイン、チェックアウト時の改行の取り扱いについての設定です。
デフォルトの[checkout Windows-style]を選択すると、自動で改行が変更されます。(チェックアウト時 CRLF、チェックイン時 LF)
これは事故の元なので変更が行われない[Checkout as-is, commit as-is]の利用を推奨しているサイトも多いです。
ターミナルエミュレーターの設定
GitBash で利用するターミナルエミュレーターを選択します。
基本的にデフォルトの[Use MinTTY(the default terminal of MSYS2)]で問題ありません。
GIT PULL時の動作
git pull を行った際の動作を指定します。
デフォルトの[Default(fast-forward or merge)]では可能な場合は現在のブランチを取り込んだブランチに反映を行い、そうでない場合はマージコミットを作成します。
これは git pull の標準的な動作になります。
Credential Helperの設定
Credential Helper はAzure DevOps、Azure DevOps Server、GitHub、Bitbucket、GitLab での多要素での認証をサポートします。
基本的にデフォルトの[Git Credential Manager]で問題ありません。
追加オプション
追加で行うオプションの設定です。
[Enable file system caching]はgit status時などでの応答速度を改善するfscacheキャッシュを有効にします。(ただしPCのリソースを多少消費します)
[Enable symbolic links]はシンボリックリンクの使用を有効にします。
基本的にデフォルトの選択のままで問題ありません。
実験的オプション
現在実験的な段階のオプションについての設定です。
基本的のデフォルトの非選択のままで問題ありません。
[Install]を選択すると GitForWindows のインストールが開始されます。
これで GitForWindows のインストールは完了です。
参考サイト
以下のページで各ウィザードの選択肢についても翻訳されて詳しい解説が書かれています。
qiita.com