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MRTK3を使ってHoloLens2向けのUnityプロジェクト作成を行う その1(Unityプロジェクトの作成とMRTKのインポート)

本日は MRTK の使い方枠です。
Mixed Reality Feature ToolとMRTK3を使ってHoloLens2アプリ向けのUnityプロジェクト作成を行う手順を記事にします。
今回はUnityプロジェクトの作成とMRTKのインポートです。

MRTK3

MRTK は複合現実アプリケーション作成に役立つ様々なツールキットを提供するオープンソースプロジェクトです。
MRTK3 はその第三世代にあたり、MRTK v2.x からアーキテクチャが変更されています。
learn.microsoft.com

本記事では以下の公式マニュアルを参考に HoloLens2 向けの Unity プロジェクト作成を行います。
learn.microsoft.com
learn.microsoft.com

前提条件

事前に以下の開発ツールのインストールを行ってください。
・Unity
・Mixed Reality Feature Tool

各ツールのインストール手順は以下の記事が参考になります。
bluebirdofoz.hatenablog.com

MRTK3 の Unity のサポートバージョンは Unity 2021.3 LTS、Unity 2022.3 LTS になります。
learn.microsoft.com

今回、筆者環境では Unity バージョンは 2021.3.29f1 を利用しました。

Unityプロジェクトの作成

Unity Hub を起動し、[New Project]から Unity プロジェクトの作成を行います。
[Create Project]ボタンをクリックしてプロジェクトを作成します。
・テンプレート:[3D]
・プロジェクト名:任意のプロジェクト名
・保存先:任意のディレクト

プラットフォームの変更

初めにプラットフォームを Android に変更します。
メニューから[File -> Build Settings]を開き、[Platform]で[Universal Windows Platform]を選択し、[Switch Platform]を実行します。

MRTKのインポート

Mixed Reality Feature Toolを使って Unity プロジェクトに MRTK をインポートします。

インポート先の Unity プロジェクトの指定画面で、Unity プロジェクトのフォルダを指定します。
[Discover Features]ボタンをクリックします。

パッケージの選択画面から以下の必要なパッケージを選択します。

・MRTK -> MRTK Input
・MRTK -> MRTK UX Components
・MRTK -> MRTK UX Components (Non-Canvas)

・Platform Support -> Mixed Reality OpenXR Plugin

・Spatial Audio -> Microsoft Spatializer (本パッケージは省略可能)

今回はサンプルアプリを作成するために必要最低限のパッケージを選択しています。
以下のページを参考に必要な場合は作成するアプリに合わせて MRTK3 の各種パッケージを追加選択してください。
learn.microsoft.com

選択した[Features]パッケージの依存パッケージが自動で検索され、[Required dependencies]欄に追加されます。
[Import]ボタンをクリックします。

更新後のマニフェストファイルが表示されます。
[Approve]ボタンをクリックしてインポートを実行します。

これで MRTK のインポートは完了です。

長くなったので記事を分けます。
次回はプロジェクトの設定です。
bluebirdofoz.hatenablog.com