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HoloLensアプリで利用可能なカラー(赤緑青白色)を調べる

本日は HoloLens の小ネタ調査枠です。
HoloLens はレンズに光を使って映像を投影するため、黒色は投影できず、アプリで利用すると透過色になってしまいます。
今回は HoloLens で、どの辺りのカラーまでが効果的に利用可能かを調べてみました。

調査のため、カラーパレット状のオブジェクトを持つプロジェクトを準備しました。
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左上から順に、以下のように9段階でカラー設定を行っています。
 白行 R:255,G:255,B:255 -> R:223,G:223,B:223 -> R:191,G:191,B:191 …… -> R:0,G:0,B:0
 赤行 R:255,G:0,B:0 -> R:223,G:0,B:0 -> R:191,G:0,B:0 …… -> R:0,G:0,B:0
 緑行 R:0,G:255,B:0 -> R:0,G:223,B:0 -> R:0,G:191,B:0 …… -> R:0,G:0,B:0
 青行 R:0,G:0,B:255 -> R:0,G:0,B:223 -> R:0,G:0,B:191 …… -> R:0,G:0,B:0


早速、HoloLens にインストールして試してみます。
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キャプチャだと黒がしっかり乗算して出力されてしまうので実際の HoloLens 上での見た目とは異なります。
よって以下は本アプリを蛍光灯下の室内で体験した上での自身の感想になります。

アプリで利用できるのは R:95,G:95,B:95 のラインが限界といった印象でした。
試してみて気付いたのは何処に焦点を置くかによって、透けが気になったり、気にならなくなる事です。
正直、R:95,G:95,B:95 では無理に色の奥側に焦点を合わせてしまうと背景が透けて見えるように感じます。(人間の意識って不思議)
どうしても透けを気にさせたくないのであれば、R:159,G:159,B:159 ラインならば背景は見ようとしてもなかなか見えません。

ただし、青色だけは3段階くらい透けがよく見えてしまうように感じました。
個人差?人間の青色錐体は少ないと聞いたことがありますし、色覚の勉強が必要かもしれません。。
後、当然ながら背景が真っ黒の場合が最も色がよく見えます。

とりあえず、今回の調査で得られた結論をまとめておくと、以下の感じです。
・HoloLensアプリで使用するコンテンツは特別な理由がない限り、R:159,G:159,B:159 以上の色で利用する。
 必要な場合、最低でも R:95,G:95,B:95 以上とする。
・青色の使用は極力避けた方が良い。必要な場合は R:0,G:0,B:223 以上が良い。
・発色を弱くする場合、背景に露骨に目立つ物体があると良くない。そちらに焦点が合うと透けが目立つ。
 また、背景が明るいと色負けする。背景が真っ黒の場所に投影するのがベター。