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Blender2.8でコレクションを使って gltf 形式でエクスポートするメッシュを切り替える

本日は Blender2.8 の小ネタ枠です。
Blender2.8でコレクションを使って gltf 形式でエクスポートするメッシュを切り替える方法を記事にします。
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エクスポート時のコレクション内のオブジェクトの扱い

エクスポートでは有効なコレクションに含まれるオブジェクトのみが出力されます。
例えば、CubeオブジェクトとSphereオブジェクトをそれぞれ含んだコレクションを有効にした状態でエクスポートを行います。
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出力された3Dデータには両方のオブジェクトが含まれています。
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Sphereオブジェクトを含むコレクションのチェックを外し、無効化した上で再エクスポートしてみます。
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出力された3Dデータには有効化されていたコレクションのオブジェクトのみが含まれています。
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なお、出力された gltf 形式のデータにコレクションの情報は含まれません。
Blender で出力データを再読み込みすると、オブジェクトがそのまま読み込まれます。
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アレントオブジェクトの扱い

Blender2.8 ではペアレント設定を行ったオブジェクトを別コレクションに配置することができます。
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この場合もコレクションのチェックを切り替えることで、エクスポートするオブジェクトを指定することができます。
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一部のメッシュを切り替えてモデルを出力することができるため、メッシュの一部を共有したいモデルを作成する場合に便利です。
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エクスポート形式毎の動作の違い

エクスポートの形式によって、無効化されたコレクションのオブジェクトが出力されるかどうかが変わります。
今回の gltf 形式のほか、fbx 形式は同じく無効化されたコレクションのオブジェクトは出力されません。
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一方で stl や obj といった形式で出力する際は、無効化されたコレクションのオブジェクトも出力されます。
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