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HoloLensでアニメーションする3Dランチャを作成する その6

本日は HoloLens の技術調査枠です。
HoloLensでアニメーションする3Dランチャを作成する方法をまとめます。
前回記事の続きです。
bluebirdofoz.hatenablog.com

今回はモーフアニメーションの制限事項で気になる点があったので調査を行います。
以下の3Dランチャ制限事項にあるモーフターゲットの上限とは何を指しているかです。
 再生時間: 最大 20 分
 キーフレーム数:最大 36,000 フレーム
 モーフの頂点数:最大 8,192

各シェイプキーでの上限値なのか、全てのシェイプキーを加算した条件なのかを確認します。

モーフアニメーションの検証

基礎となるモデルとして 3,446 個の頂点と 6,888 個の三角ポリゴンを持つUV球を作成します。
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そしてX軸とZ軸にそれぞれ伸縮する2つのシェイプキーをアニメーションとして登録しました。
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3Dランチャに設定を行い、確認してみます。こちらは特に問題なく再生されました。
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次にもう一つ、Y軸に伸縮するシェイプキーを追加し、アニメーションとして登録します。
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これにより、シェイプキー一つ辺り 3,446 頂点なので、合計 10,338 の頂点変形のパターンがあることになります。
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3Dランチャに設定を行い、確認してみると……再生できました。
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微妙に変形具合が異なりますが、これはシェイプキー上限の問題というより、別の補正の問題のように見えます。
何にせよ。モーフの頂点数制限の 8,192 とは一つのシェイプキー辺りの上限を指すようです。
シェイプキーが幾つまで登録できるか上限があるのかは分かりませんが、ある程度、色々なアニメーションが作れそうです。