本日は Blender の小ネタ枠です。
blender2.79のプロジェクトの必要なデータをblender2.8のプロジェクトに取り込む方法を記事にします。
本記事で紹介するのは「アペンド」機能です。
Blender2.79プロジェクトをそのまま利用した場合
例として Blender2.79 で作成したサンプルプロジェクトを利用します。
このプロジェクトにはメッシュとマテリアルを設定された3つのオブジェクトとカメラとランプが含まれています。
この *.blend ファイルを Blender2.8 で開いてみます。
するとプロジェクトは開けますが、オブジェクトだけでなく画面構成なども Blender2.79 と同じになってしまいます。
例えば、Blneder2.8 のデフォルト画面では上部にあるはずのヘッダーが画面下部に配置されています。
アペンド機能
*.blend ファイルからオブジェクトなどのデータのみを取得したい場合は「アペンド」機能を利用します。
新規の Blender2.8 プロジェクトを開き、メニューから ファイル -> アペンド を選択します。
ファイル選択画面が開くので、先ほどの *.blend ファイルを探してクリックします。
すると *.blend ファイルが持つデータ種別の一覧が表示されます。
今回はオブジェクトを取得したいので、この中から[Object]フォルダを選択してクリックします。
すると *.blend ファイルに含まれるオブジェクトの一覧が表示されます。
取り込みたいオブジェクトを Shift+左クリック で選択します。今回は全てのオブジェクトを選択してみます。
この状態で[ライブラリからアペンド]を実行します。
これで不要な情報を取り込むことなく Blender2.79 のプロジェクトのデータを Blender2.8 に取り込むことができました。
アペンド時に含まれるデータ
[Object]のデータを取り込むと、オブジェクトが参照しているメッシュやマテリアルの情報も自動的に取り込まれます。
ただしマテリアルについては Blender2.79 の Blender 内部レンダラーで設定したマテリアル情報は Blender2.8 では一部利用できません。
テクスチャ参照などは引き継げないので Blender2.8 内で新たにテクスチャの設定などを再設定する必要があります。
アペンド取り込み時に[Object]以外の[Material]や[Mesh]を開くと、各種データを個別に取り込むこともできます。