本日は Blender の小ネタ枠です。
Blender2.8でミラーモディファイアが中央でミラーされない場合の対処方法について記事にまとめます。
オブジェクトの原点について
ミラーモディファイアが中央でミラーされない原因を知るには、オブジェクトの原点について理解が必要です。
Blender ではオブジェクト毎に、その原点が設定されています。
原点のトランスフォームは対象オブジェクトを選択した状態で[オブジェクト]タブを開くことで確認できます。
ミラーモディファイアはオブジェクトの原点を元に効果を発揮します。
以下のようにオブジェクトの原点がズレた状態でミラーモディファイアを利用すると、全体の原点ではなく、オブジェクトの原点でミラー操作が行われます。
オブジェクトの原点は[オブジェクトモード]で[移動]、[回転]、[拡縮]などの操作を行うと変化します。
[編集モード]で[移動]、[回転]、[拡縮]を行った場合はメッシュの編集になるため、オブジェクトの原点は変化しません。
オブジェクトの原点を適用する
シーンの中央でミラーを行うには、オブジェクトの原点もシーンの中央にある必要があります。
オブジェクトの原点をシーンの中央に設定するには[適用]機能を利用します。
ヘッダーから オブジェクト -> 適用 -> 位置 を実行します。
メッシュの見た目は変わりませんが、オブジェクトの原点を確認すると X=0, Y=0, Z=0 の位置に戻ったことが分かります。
この状態でミラーモディファイアを設定すると、中央でミラーが行われるようになりました。