本日は Blender のアドオンの調査枠です。
Blender で IceTools アドオンを使って面吸着を利用したリトポロジ作業を行う手順を記事にします。
IceToolsアドオン
IceTools アドオンは iceking11 氏が作成したハイポリゴンのオブジェクトへ面吸着する編集機能を提供するアドオンです。
現在は bookyakuno 氏が Blender 2.8 への対応を行ったものを以下の URL で公開しています。
blenderartists.org
github.com
アドオンのインストール
Blender 2.8 以降で IceTools アドオンをインストールする場合は以下のページから直接 python ファイルを取得します。
github.com
ページを開き、[Raw]のリンクから python ファイルのダウンロードを行います。
ダウンロードした ice_tools.py を任意のディレクトリに配置します。
取得したアドオンをインストールします。
Blender を起動し、[編集] -> [プリファレンス] を選択します。
Blenderプリファレンスが開くので[アドオン]タブを開き、[インストール]ボタンをクリックします。
先ほどの「ice_tools.py」を選択して[アドオンをインストール]をクリックします。
アドオンがインストールされ、一覧に IceTools が表示されます。
チェックボックスにチェックを入れると、アドオンが有効化されます。
IceTools アドオンを有効化すると、[オブジェクトモード]のサイドメニューに[スカルプト -> IceTools]パネルが追加されます。
IceToolsの利用
以下のような面吸着先となるハイポリゴンのオブジェクトを用意します。
次に面吸着を行う編集対象のローポリゴンのオブジェクトを用意し、選択状態にします。
ローポリゴンのオブジェクトを選択した状態で、[スカルプト -> IceTools]パネルを開きます。
[ターゲット]項目に吸着先となるハイポリゴンのオブジェクトを指定します。
この状態で[Shrinkwrap Update]ボタンをクリックします。
すると、ローポリゴンのオブジェクトにシュリンクラップモディファイアによる吸着処理が適用されます。
面吸着の編集を繰り返し行って調整する場合に便利です。
また[その他]欄の各種表示設定を使うと、メッシュを最前列表示するなど編集に便利な表示が行えます。