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SDキャラクターの3Dモデルを作成する その5(Blenderの画面構成)

本日はSDキャラクターの作成枠です。
SDホロラボちゃんの3Dモデル作成を進めていきます。
今回はモデリングを始めるに当たって Blender のお奨めの画面構成の設定を行います。

透視投影と平行投影を切り替える

[3Dビュー]の表示形式には以下の2つの投影方式があります。
・透視投影:カメラ位置から被写体を撮影したような見た目

・平行投影:遥か遠方からズームして被写体を捉えたような見た目

透視投影は現実の見た目に近い投影方法ですが、画角に応じて歪みが発生します。
物体の正確な形状を把握できない原因になるので、初めてモデリングする場合は平行投影を利用することをオススメします。

投影方式を切り替えるには[3Dビュー]で[ビュー -> 透視投影/平行投影]を実行します。

複数視点の画面構成を作る

初期画面では、[3Dビュー]が1つしかないため、3Dモデルを多方向から同時に見ることができません。
全ての方向から形状を確認するために[3Dビュー]を複数作成します。

エリアを分割するにはエリアの境界を[右クリック]して[垂直に分割]または[水平に分割]を実行します。

左クリックで分割する場所を確定すると、以下のように3Dビューが2分割されます。

同じ要領でそれぞれの[3Dビュー]を次は上下に分割します。[3Dビュー]側面のエリア境界を[右クリック]して分割を行います。

手順を繰り返して[3Dビュー]を4分割しました。この時点では全ての[3Dビュー]が同じ方向からモデルを見ている状態になります。

視点の切り替え

次にそれぞれの[3Dビュー]を正面/側面/上面への視点に切り替えます。
最初に左上の[3Dビュー]で[ビュー -> 視点 -> トップ(上)]を実行します。

すると、左上の[3Dビュー]は真上からの視点になります。
同時に投影形式も平行投影に変更されます。

同様の手順で、左下と右下の[3Dビュー]ウィンドウの視点も変更します。
左下の[3Dビュー]は[ビュー -> 視点 -> フロント(前)]、右下は[ビュー -> 視点 -> ライト(右)]を実行しました。

これで3Dモデルを常に3方向から確認できる画面構成ができました。
それぞれの[3Dビュー]の左上に投影形式が、右上に視点からの軸方向が表示されています。

3Dビューの四分割機能

今回はビュー自体を分割する方法を紹介しましたが、[3Dビュー]で[ビュー -> エリア -> 四分割表示]を実行することで簡単に同じ視点のビューを作成することもできます。

ただしこちらの場合、1つの[3Dビュー]の中で視点が分割される形になります。

一部のビューだけ他のビューに切り替えることができないので、後々の利便性を考えて今回はビュー自体の分割を行っています。