本日はホロ恋子モデル2の作成枠です。
前回の手のモデリングの続きです。指のモデリングを行います。
指のモデリング
指のモデリングを行います。
モデリングを簡易化するため、クローン複製(Alt+Dキー)の機能を利用します。
クローン複製は別オブジェクトで同じメッシュを参照する機能で、クローン関係にあるメッシュは編集を行うと全て同じ編集が行われます。
まず、人差し指となる立方体オブジェクトを作成します。
オブジェクトをクローン複製するので、新規オブジェクトを「オブジェクトモード」の追加から作成します。
オブジェクトを選択した状態で、クローン複製(Alt+Dキー)を実行します。
すると新たな立方体オブジェクトが複製されるので、中指、薬指、小指とクローン複製(Alt+Dキー)を繰り返して配置します。
クローン複製されたオブジェクトであるかどうかは、オブジェクトを選択して[データ]タブを開いて確認できます。
閲覧しているメッシュデータが同じオブジェクトは全て同じメッシュ変形を行います。(同じものを参照しているため)
メッシュ名の右隣には参照しているオブジェクトの数が表示されます。
現在は、人差し指、中指、薬指、小指の4つのオブジェクトが参照しているため、「4」の数字が表示されています。
効果を確認するため、試しに人差し指のメッシュを[編集モード]で編集してみました。
他の指も全て同じ編集が行われることが分かります。
指のトポロジー
オブジェクトの連携ができたので、人差し指を元にトポロジーを編集していきます。
まずはループカットで大まかな関節の位置を決定します。
関節位置の目安ですが、それぞれ第三、第二、第一関節の比率を 2 : 1.5 : 1 とすると自然に見えます。
関節部分を決定したら、次に関節を囲むように2つのループカットを行います。
下側の中心の頂点を左右の頂点に結合し、以下のような3対2となる頂点の接続を作成します。
これは指関節の動きを綺麗に見せるためのトポロジー構成です。
前回のホロ恋子モデルでも採用していました。以下のように指を折り曲げたとき、関節の角が現れます。
後は頂点の位置を微調整して形を整えます。
ただ、ローポリゴンモデルとしては指に頂点数を割きすぎかもしれません。
指は左右合わせると十本あるため、メッシュ割を増やせば全体のポリゴン数に大きく影響します。
後で全体を見て調整します。
指の大きさの調整
トポロジーの作成が完了したら、[オブジェクトモード]に切り替えて、それぞれの指のサイズを調整します。
このとき、[オブジェクトモード]で拡大縮小(Sキー)を行います。
クローン複製はメッシュの形を同一参照しているだけなので、オブジェクトそのもののサイズは同期されません。
指の長さに関する豆知識です。
女性の場合、人差し指が薬指より長いことが多いそうです。
小指は薬指の第一関節辺りまでの長さとなります。
オブジェクトの結合
指の形状が定まったら指オブジェクトを体オブジェクトに結合(Ctrl+Jキー)します。
これを行うとメッシュの参照は切られ、指毎にメッシュを操作する形になるので注意してください。
少なくともトポロジの形状を決定した状態で実施します。
後は[編集モード]で体と指のメッシュを面張り(Fキー)で接続します。
親指の作成
最後に親指を作成します。
人差し指の第二関節までを選択コピー(Shift+Dキー)して親指の元メッシュを作ります。
X軸に45度回転(R → X → 4 → 5 キー)、Z軸に-45度回転(R → Z → - → 4 → 5 キー)します。
後はメッシュを面張りで接続して完成です。
次は脚のモデリングです。次でモデリングフェーズは完了です。
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