MRが楽しい

MRやVRについて学習したことを書き残す

HoloLens用のオリジナルモデルを作成する その31(テクスチャの質感表現)

本日はホロ恋子モデルの作成枠です。
以前、一旦完成としたホロ恋子モデルのテクスチャを作り込みます。
f:id:bluebirdofoz:20181023071252j:plain

前回までは SAI を利用していましたが、今回から CLIP STUDIO を利用します。
bluebirdofoz.hatenablog.com

CLIP STUDIO に付属する素材画像を利用し、質感表現を行います。

その30からのモデルの改変

テクスチャの質感表現の前に、前回記事からのモデルの変更点を記述します。

以下の調査結果に基づき、メッシュを変更しました。
モデルに長袖のパーカーを着せて肘関節の捩れが目立たないようにしています。
bluebirdofoz.hatenablog.com

以下の技術を利用してテクスチャを左右別々に展開しなおしています。
bluebirdofoz.hatenablog.com
bluebirdofoz.hatenablog.com

テクスチャの質感表現

今回はサンプルとして肌に質感を与えてみます。
CLIP STUDIO の素材[テクスチャ]ウィンドウから すべての素材 -> 単色パターン -> テクスチャ を開きます。
f:id:bluebirdofoz:20181023071437j:plain

素材の一覧が表示されるので、好みのテクスチャをキャンバスにドラッグします。
f:id:bluebirdofoz:20181023071444j:plain

テクスチャの大きさを編集するため、メニューから レイヤー -> ラスタライズ を行います。
f:id:bluebirdofoz:20181023071451j:plain

選択範囲ツールを利用し、素材の必要な範囲を選択したら[選択範囲外を消去]で切り抜きを行います。
f:id:bluebirdofoz:20181023071458j:plain

素材画像のレイヤを、質感を反映したいレイヤの上にドラッグします。
[下のレイヤーでクリッピング]を有効にして、対象のレイヤにクリッピングします。
f:id:bluebirdofoz:20181023071508j:plain

レイヤの合成モードを[ソフトライト]または[オーバレイ]に設定します。
f:id:bluebirdofoz:20181023071515j:plain

最後にレイヤの透明度を調整して完了です。
パッと見ではテクスチャの模様が分からないが、感覚として違いが感じられるくらいが丁度良いと思います。
f:id:bluebirdofoz:20181023071526j:plain

Blender 上でテクスチャを反映し、微調整を行ったら完成です。
f:id:bluebirdofoz:20181023071600j:plain

テクスチャを作り込むと、モデルの完成度が一気にあがったように感じます。
f:id:bluebirdofoz:20181023071611j:plain
メッシュも少し調整したため、三角面数が計 8,000 ほどに増えていますが、基本的なメッシュ構造はほとんど変わっていません。
テクスチャサイズも 2048x2048 の一枚画像です。
テクスチャを如何に上手く作るかが品質を大きく左右すると言えます。

次回以降はモデルを Unity などで利用するためのセットアップを中心に進めていきます。