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ARとVRデバイスを色々調べてまとめる(Meta 2)

ARとVRデバイスを色々調べてまとめる AR枠その2 Meta 2 です。

スペック

本体スペック

OS外部PC接続
スピーカーニアイヤーオーディオスピーカーx4
接続ケーブルビデオ、データ、パワー用270cmケーブル(HDMIバージョン1.4b)
電源外部電源
重量420g(ケーブル,ヘッドストラップ除く)

外部PC要求スペック

CPUIntel Core i7 (desktop CPU)
GPUNVIDIA GTX 960 / AMD R9 280
メモリ8GB RAM
OSWindows 8or10 64bit

透過型ディスプレイ

アスペクト比16:9
解像度2560x1440
視野角左右90°

搭載センサ

慣性計測ユニット6軸慣性測定ユニット
センサーハンドセンサー
RGBカメラ720pフロントフェイスカメ
参考:Meta 2
   https://www.metavision.com/
参考:Meta 2|没入型AR体験ヘッドセット「メタ2」
   https://www.rakunew.com/items/73660
※ 予約受付段階のため、一部不確定。

価格

Meta 2 Augmented Reality Development Kit$949(約10万5000円)税別

長所/短所

長所

・透過型ディスプレイの広い視野角と高い解像度
・スペックに対して軽量な本体(電源はケーブルからのAC電源接続)

短所

・Meta 2とは別に外部PCが必要
・高額な価格設定(外部PCを新規購入した場合)

アプリ開発環境

・Unity 5.3x 以上
・Meta 2 SDK
参考:Meta 2
   https://www.metavision.com/
参考:アプリ開発者目線でHoloLensとMetaの違いを整理してみました
   http://magicbullet.hatenablog.jp/entry/ComparisonHoloLensAndMeta

感想

Meta社から開発者向けに購入予約が開始されたHUD型ARデバイスです。
出荷日は未定とのことで不確定な情報も多いですが、hololensの対抗機として注目されています。

優れた点について

この機器の最大の特徴と優れた点は透過型ディスプレイの性能の高さです。
hololensに比べて約2倍の視野角の広さ、解像度の高さが目を引きます。
GearVRに近い視野角なので高い没入感を得られるARデバイスとしての用途が期待できます。

スタンドアローン機でない利点と欠点

本機器はスタンドアローン機ではなく、ソフトウェアの動作に外部PCを必要とします。
外部PCの要求スペックもそれなりに高く、可搬性は低いと言えます。
外部PCを新規購入する場合、hololensと最終的な価格はあまり変わらないものと思われます。

しかし、外部PCを利用することにはメリットもあります。
ハイエンドな性能を要求するソフトウェアの動作が可能なこと、外部電源による連続稼働時間の制限が無くなることなどです。

外部PCが必要であることの個人的な懸念点はケーブルが利用者の移動を制限する点です。
Oculus Riftを利用しての感想ですが、HUD型デバイスにおけるケーブルの存在は想像以上にその利用を阻害してしまいます。

開発環境について

開発環境については不明な点が多いですが、開発者登録を行うとMeta 2 SDKが提供されるようです。
ソフト開発は本デバイスに特化した形となると考えられます。
Meta社のBlogで開発に関する情報が展開されているようですが、Meta 2向けの機能開発には情報収集に苦労しそうです。
一方で、Metaアプリケーションの開発環境はUnityとのことで、開発ツール自体の利用には苦労しないでしょう。

hololensの対抗機として

hololensの対抗機と目されていますが、全く住み分けの異なるデバイスと考えられます。
スタンドアローン機であるか否かという点で、そのメリットとデメリットが大きく異なるためです。
可搬性は犠牲にしても、没入感の高いアプリの連続稼働が必要な環境であればこちらのデバイスが優秀と考えられます。
AR系アトラクションの用途で活躍できそうです。