本日は CLIP STUDIO の技術調査枠です。
前回記事の関連記事です。
bluebirdofoz.hatenablog.com
前回のようなスナップ設定のミスをすると、絵が左右非対称な状態になってしまいます。
今回は左右非対称となった絵を左右対称な状態に同期する方法についてです。
消しゴムツールによるスナップの失敗で左右非対称となったサンプルを元に手順をまとめます。
まず、左右の対称化を失敗してしまった方の絵を削除します。
選択範囲による削除を行いますが、そのままだと削除も左右対称の影響を受けてしまいます。
メニューから 表示 -> 特殊定規にスナップ のチェックを外し、対称定規を一時的に無効化します。
選択範囲で削除を行う領域を選択し、[消去]ボタンをクリックします。
このとき、複数レイヤで同期を行いたい場合は対象とするレイヤを選択しておきます。
メニューから 編集 -> 変形 -> 左右反転 をクリックします。
ツールプロパティで[元画像を残す]のチェックボックスを有効にします。
次に[回転の中心]を[自由位置]に変更します。
回転の中心を示す十字アイコンをドラッグし、グリッド線に基づいてキャンバスの中央に配置します。
改めて[左右反転]ボタンをクリックすると、絵が左右反転されて表示されます。
このとき、[拡大率]の項目が[横:-100]、[縦:100]など縦横比が変わっていないことを確認します。
問題がなければ、[確定]ボタンをクリックして変更を確定します。
なお、本操作も対象レイヤを選択することで複数レイヤを同時に編集可能です。
以上でキャンバスを左右対称な状態に同期することができました。
再びメニューから 表示 -> 特殊定規にスナップ のチェックを行い、対称定規を有効化に戻しておきます。