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XR Pluginを使ってHolographic Remoting Playerに接続する その2(MRTKのインポート)

本日は HoloLens2 の小ネタ枠です。
XR Pluginを使ってHolographic Remoting Playerに接続する手順を記事にします。

前提条件

前回記事の続きです。
bluebirdofoz.hatenablog.com

今回はプロジェクトに MRTK をインポートして Remoting Player でポジショントラッキングやハンドトラッキングを利用します。

MRTKのインポート

以下のページから unitypackage を取得して MRTK をインポートします。
github.com

または以下の手順で UnityPackageManager から取得することもできます。
bluebirdofoz.hatenablog.com

前回作成したプロジェクトに Foundation のパッケージを[Import]します。
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インポートが完了すると[MRTK Project Configurator]ダイアログが表示されるので[Apply]を実行します。
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これで MRTK のインポートは完了です。

シーンの設定

MRTK をインポートすると、メニューに[Mixed Reality Toolkit]が追加されます。
[Mixed Reality Toolkit -> Add to Scene and Configure..]を実行します。
f:id:bluebirdofoz:20201231043822j:plain

シーンに[MixedRealityToolkit]と[MixedRealityPlayspace]オブジェクトが追加されます。
f:id:bluebirdofoz:20201231043832j:plain

[MixedRealityToolkit]オブジェクトの[Inspector]ビューを開きます。
プロファイルのプルダウンを開き、[DefaultXRSDKConfigurationProfile]のプロファイルを指定します。
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これでシーンの設定が完了しました。

Editor実行時の背景設定

このままでも動作確認が可能ですが、UnityEditor でアプリを実行した場合は背景にスカイボックスが表示されます。
背景に黒の透過色を設定しておくことで、Remoting Player で HoloLens2 に投影した時、背景を透過させることができます。
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[DefaultXRSDKConfigurationProfile]のプロファイルを元に、[Copy & Customize]で新規プロファイルを作成します。
[Clone Profile]ダイアログが開くので、任意のプロファイル名を設定して[Clone]を実行します。
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更に[Camera]タブを開き、[CameraProfile]のプロファイルを[Clone]して新規プロファイルを作成します。
[Clone Profile]ダイアログが開くので、任意のプロファイル名を設定して[Clone]を実行します。
f:id:bluebirdofoz:20201231043934j:plain

これで[Display Settings]の設定が編集できるようになります。
UnityEditor での実行では[Opaque]の設定項目が参照されるため、[Skybox]が表示されています。
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[ClerFlags]を[Color]に変更して単一の背景色を設定します。
[Background Color]には黒の透過色を設定します。
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これで Editor 実行時の背景設定は完了です。

Holographic Remoting Playerに接続する

前回と同様に[Window -> XR -> Windows XR Plugin Remoting]から接続を行います。
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HoloLens2 側で UnityEditor 上で動作中のアプリケーションが表示され、ポジショントラッキングにカメラが追従すれば成功です。
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更にオブジェクトに[Object Manipulator]を設定すると、ハンドトラッキングも正常に動作することを確認できます。
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