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MRTKで音声認識の単語を追加して新しい言葉を認識させる

本日は MRTK の技術調査枠です。
MRTKで音声認識の単語を追加して新しい言葉を認識させる手順を記事にします。

サンプルプロジェクトの作成

MRTK をインポートしたサンプルプロジェクトを作成します。

MRTK のインポートと基本設定

MRTK のインポートと HoloLens 向けプロジェクトの基本設定を行い、サンプルプロジェクトを作成します。
手順の詳細は以下の記事を参照してください。
bluebirdofoz.hatenablog.com

プロファイルに新しい単語を登録する

初めにプロファイルに新たに認識させたい単語を登録します。
[MixedRealityToolkit]からプロファイルの[Copy&Customize]をクリックして新規プロファイルを作成します。

プロファイルがカスタマイズ可能になるので[Input]タブを開き、同じように[Clone]をクリックして InputSystem の新規プロファイルを作成します。

次に[Speech]パネルを開き、更にこの中の[Clone]をクリックして SpeechCommand の新規プロファイルを作成します。
これで音声認識のカスタマイズが可能になります。

[Add a New Speech Command]をクリックして項目を追加し、認識させたい単語を登録します。

これでプロファイルのカスタマイズは完了です。

新しい単語をトリガーにイベントを実行する

新たに追加した単語でイベントを発生させてみます。
シーン内の適当なオブジェクトに[SpeechInputHandler]スクリプトを追加します。

今回は試験がしやすいように[IsFocusRequired]のチェックを外しておきます。
これで何処を見ていても音声認識が動作するようになります。

Element を[+]ボタンで追加し、プルダウンから先ほど登録した単語を選択します。

指定の単語を認識したときの UnityEvent を登録して準備は完了です。

動作確認

シーンを再生して動作を確認します。

「ドッグ」と発声するとイベントがトリガーされて文字が変わりました。
これで音声認識の単語を追加して新しい言葉を認識させることができました。