本日は MetaQuestPro の技術調査枠です。
最新バージョンの Oculus Integration と MRTK を組み合わせて利用する環境の構築手順について調査しました。
最新バージョンのOculus Integration
2022/11/09 現在、Oculus Integration の最新バージョンは 46.0 です。
assetstore.unity.com
本バージョンは Oculus XR Plugin のバージョン 3.2.1 以上と組み合わせて利用する必要がありますが、本バージョンは Unity 2021.3.4f1 以降で利用可能です。
docs.unity3d.com
MRTKの推奨バージョン
現状 MRTKv2 の最新バージョン 2.8.2 は Unity のバージョン 2020.3LTS の利用が推奨されています。
特に Unity 2021 環境では URP レンダリング パイプラインを使用している場合の既知バグについて警告があります。
learn.microsoft.com
しかし URP を利用しない場合は 2021.3 環境で MRTK を利用しても特に問題はないようです。
Unity 2021.3環境での動作確認
実際に Unity 2021.3 環境で最新の Oculus Integration と MRTK を組み合わせて動作確認を実施してみました。
詳しくは以下の環境にて手順を試しました。
・Unity 2021.3.12f1
・MRTK 2.8.2
・Oculus XR Plugin 3.2.1
・Oculus Integrator 46.0
環境構築手順
環境構築の手順は基本的に以下の記事と違いありません。差分についてのみ本記事に記載します。
bluebirdofoz.hatenablog.com
プロジェクトの作成
Unity 2021.3.12f1 にてプロジェクトを新規作成しました。
Oculus XR Pluginのインポート
メニューから[Window -> PackageManager]を開きます。
PackageManager ダイアログの左上の[+]ボタンから[Add package from git URL...]を選択します。
com.unity.xr.oculus@3.2 を指定してインポートを実行します。
これでバージョン 3.2.1 の Oculus XR Plugin がインポートできます。
Oculus Integrationのインポート
PackageManager ダイアログの[My Assets]から最新の Oculus Integration を選択してインポートします。
これで最新バージョンの Oculus Integration が利用可能な環境がセットアップできます。
自作アプリのデプロイと実行に関する手順は以下の記事を参照ください。
bluebirdofoz.hatenablog.com
動作確認
MetaQuestPro でアプリの動作確認を行ったところ、以下の通り、ハンドトラッキングとパススルーについて問題なく動作しました。
Meta Quest Proの判定
Oculus XR Plugin 3.2.1 以降を利用している場合、Player Settings の[Target Devices]項目に[Quest Pro]が追加されます。
本チェックボックスを入れておくと OVRPlugin.GetSystemHeadsetType で Meta_Quest_Pro の判定が取得できるようになります。
これで現在動作しているデバイスが Quest Pro か Quest 2 をアプリ側で判定することが可能になります。
forums.oculusvr.com
docs.unity3d.com