MRTKのTooltipを使ってオブジェクトに注釈を付ける

本日は MRTK の小ネタ枠です。
MRTKのTooltipを使ってオブジェクトに注釈を付ける手順を記事にします。

Tooltip

MRTK の Tooltip はヒントや追加情報を伝えるためのコンポーネントです。
Tooltip を活用することでオブジェクトに注釈を付けることができます。
microsoft.github.io

オブジェクトにTooltipを設定する

オブジェクトに Tooltip を設定してみます。
以下のような Cube オブジェクトを配置したサンプルシーンを用意しました。

この Cube オブジェクトにTooltipを設定してみます。
Tooltip のプレハブを以下のディレクトリから取得します。
・Assets/MRTK/SDK/Features/UX/Prefabs/Tooltips

今回は直線ラインでタグを結ぶ SimpleLineTooltip.prefab を利用します。
プレハブをドラッグして Hierarchy に配置します。

配置した Tooltip オブジェクトのトランスフォームを変更して表示位置を調整します。

Tips

[Draw Handles]を有効にしている場合は Scene 画面に表示されている青いポイントを直接ドラッグ操作することで、Tooltip の Pivot と Anchor 位置を直接調整することもできます。

Tooltip の文言やテキストサイズは Tooltip コンポーネントのプロパティから変更できます。

Tool Tips Text：テキスト本文
Content Scale：コンテンツサイズ
Font Size：フォントサイズ
Show Background：有効時、pivot の背景を表示する
Show Connectro：有効時、ラインを表示する
Show Highlight：有効時、pivot の外枠をハイライトする
Attach Point Type：pivot とラインの接続位置を指定する
（デフォルトの Closest 時は自動で pivot の最も近い接続位置が選択される）
Tip State：Tooltipの表示モードを決定します。
（On：常に表示、Off：常に非表示、OnFocus：フォーカス時に表示）

[Anchor]位置を指定のオブジェクト位置に設定することもできます。
ToolTipConnector コンポーネントの[Target]に指し示したいオブジェクトを設定します。

これにより、オブジェクトの位置が動的に変化しても自動で Anchor 位置が追従するようになります。

オブジェクトの特定位置を指定する場合

オブジェクトの特定位置を Anchor として指定したい場合は、オブジェクトに指定用の子オブジェクトを作成します。

作成した子オブジェクトを[Target]に指定します。

これで常にオブジェクトの特定位置を指し示す Anchor が設定できます。