本日は Blender の技術調査枠です。
Blender3.0で利用可能なpythonスクリプトを作ります。
UIの有効無効を切り替える
UIの有効無効を切り替えるには UILayout の enabled プロパティを変更します。
docs.blender.org
UILayout には active というプロパティもありますが、こちらは見た目が暗くなるだけで操作はできてしまいます。
docs.blender.org
現在のモード判定には以下の bpy.context.mode を利用します。
docs.blender.org
サンプルスクリプト
以下のスクリプトで追加したボタンは現在のモードが編集モードのときのみ有効化されます。
・Addon_editmode_show.py
# 定数の定義 ADDON_COMMONNAME = "holomon_editmode_show" ADDON_OPERATOR_IDNAME = "holomon.editmode_show" # bl_infoでプラグインに関する情報の定義を行う bl_info = { "name": "HoloMon Blender Addon Toolkit", # プラグイン名 "author": "HoloMon", # 制作者名 "version": (1, 0), # バージョン "blender": (3, 00, 0), # 動作可能なBlenderバージョン "support": "TESTING", # サポートレベル(OFFICIAL,COMMUNITY,TESTING) "category": "3D View", # カテゴリ名 "location": "View3D > Sidebar > HMToolkit", # ロケーション "description": "テストアドオン", # 説明文 "location": "", # 機能の位置付け "warning": "", # 注意点やバグ情報 "doc_url": "", # ドキュメントURL } # 利用するタイプやメソッドのインポート import bpy from bpy.types import Operator, Panel # 継承するクラスの命名規則は以下の通り # [A-Z][A-Z0-9_]*_(継承クラスごとの識別子)_[A-Za-z0-9_]+ # クラスごとの識別子は以下の通り # bpy.types.Operator OT # bpy.types.Panel PT # bpy.types.Header HT # bpy.types.MENU MT # bpy.types.UIList UL # Panelクラスの作成 # 参考URL:https://docs.blender.org/api/current/bpy.types.Panel.html class HOLOMON_PT_holomon_editmode_show(Panel): # パネルのラベル名を定義する # パネルを折りたたむパネルヘッダーに表示される bl_label = "表示画面のカスタマイズ" # クラスのIDを定義する # 命名規則は CATEGORY_PT_name bl_idname = "HOLOMON_PT_" + ADDON_COMMONNAME # パネルを使用する領域を定義する # 利用可能な識別子は以下の通り # EMPTY:無し # VIEW_3D:3Dビューポート # IMAGE_EDITOR:UV/画像エディター # NODE_EDITOR:ノードエディター # SEQUENCE_EDITOR:ビデオシーケンサー # CLIP_EDITOR:ムービークリップエディター # DOPESHEET_EDITOR:ドープシート # GRAPH_EDITOR:グラフエディター # NLA_EDITOR:非線形アニメーション # TEXT_EDITOR:テキストエディター # CONSOLE:Pythonコンソール # INFO:情報、操作のログ、警告、エラーメッセージ # TOPBAR:トップバー # STATUSBAR:ステータスバー # OUTLINER:アウトライナ # PROPERTIES:プロパティ # FILE_BROWSER:ファイルブラウザ # PREFERENCES:設定 bl_space_type = 'VIEW_3D' # パネルが使用される領域を定義する # 利用可能な識別子は以下の通り # ['WINDOW'、 'HEADER'、 'CHANNELS'、 'TEMPORARY'、 'UI'、 # 'TOOLS'、 'TOOL_PROPS'、 'PREVIEW'、 'HUD'、 'NAVIGATION_BAR'、 # 'EXECUTE'、 'FOOTER'の列挙型、 'TOOL_HEADER'] bl_region_type = 'UI' # パネルタイプのオプションをset型で定義する # DEFAULT_CLOSED:作成時にパネルを開くか折りたたむ必要があるかを定義する。 # HIDE_HEADER:ヘッダーを非表示するかを定義する。Falseに設定するとパネルにはヘッダーが表示される。 # デフォルトはオプション無し bl_options = set() # パネルの表示順番を定義する # 小さい番号のパネルは、大きい番号のパネルの前にデフォルトで順序付けられる # デフォルトは 0 bl_order = 0 # パネルのカテゴリ名称を定義する # 3Dビューポートの場合、サイドバーの名称になる # デフォルトは名称無し bl_category = "HMToolkit" # 描画の定義 def draw(self, context): # Operatorをボタンとして配置する draw_layout = self.layout # ボックス要素を作成する draw_box = draw_layout.box() # ボックス内に要素行を作成する line_row = draw_box.row() # 処理を実行するボタンを配置する line_row.operator(ADDON_OPERATOR_IDNAME) # 現在のモードが「編集モード(EDIT_MESH)」かチェックする if check_viewmode('EDIT_MESH') == False: # 「編集モード(EDIT_MESH)」でない場合 # ボックス要素を無効化する draw_box.enabled = False # Operatorクラスの作成 # 参考URL:https://docs.blender.org/api/current/bpy.types.Operator.html class HOLOMON_OT_holomon_editmode_show(Operator): # クラスのIDを定義する # (Blender内部で参照する際のIDに利用) bl_idname = ADDON_OPERATOR_IDNAME # クラスのラベルを定義する # (デフォルトのテキスト表示などに利用) bl_label = "サンプルボタン" # クラスの説明文 # (マウスオーバー時に表示) bl_description = "メッセージを表示します" # クラスの属性 # 以下の属性を設定できる # REGISTER : Operatorを情報ウィンドウに表示し、やり直しツールバーパネルをサポートする # UNDO : 元に戻すイベントをプッシュする(Operatorのやり直しに必要) # UNDO_GROUPED : Operatorの繰り返しインスタンスに対して単一の取り消しイベントをプッシュする # BLOCKING : 他の操作がマウスポインタ―を使用できないようにブロックする # MACRO : Operatorがマクロであるかどうかを確認するために使用する # GRAB_CURSOR : 継続的な操作が有効な場合にオペレーターがマウスポインターの動きを参照して、操作を有効にする # GRAB_CURSOR_X : マウスポインターのX軸の動きのみを参照する # GRAB_CURSOR_Y : マウスポインターのY軸の動きのみを参照する # PRESET : Operator設定を含むプリセットボタンを表示する # INTERNAL : 検索結果からOperatorを削除する # 参考URL:https://docs.blender.org/api/current/bpy.types.Operator.html#bpy.types.Operator.bl_options bl_options = {'REGISTER', 'UNDO'} # 呼び出し時の処理 def invoke(self, context, event): # 実行前の確認ポップアップの呼び出し return context.window_manager.invoke_confirm(self, event) # Operator実行時の処理 def execute(self, context): print("Execution") return {'FINISHED'} # 登録に関する処理 # 登録対象のクラス名 regist_classes = ( HOLOMON_PT_holomon_editmode_show, HOLOMON_OT_holomon_editmode_show, ) # 作成クラスと定義の登録メソッド def register(): # カスタムクラスを登録する for regist_cls in regist_classes: bpy.utils.register_class(regist_cls) # 作成クラスと定義の登録解除メソッド def unregister(): # カスタムクラスを解除する for regist_cls in regist_classes: bpy.utils.unregister_class(regist_cls) # 現在のモードが指定のモードかチェックする def check_viewmode(arg_checktype:str) -> bool: """現在のモードが指定のモードかチェックする Keyword Arguments: arg_checktype {str} -- 比較するモード名 Returns: bool -- 現在のモードと一致するか """ # 現在のモードをチェックする # (https://docs.blender.org/api/current/bpy.context.html#bpy.context.mode) modetype = bpy.context.mode return (arg_checktype == modetype) # エディター実行時の処理 if __name__ == "__main__": # 作成クラスと定義を登録する register()
・オブジェクトモード時
・編集モード時