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CLIP STUDIO PAINTで下描きの3DモデルにVRMを使用する

本日は CLIP STUDIO PAINT の小ネタ枠です。
CLIP STUDIO PAINTで下描きの3DモデルにVRMを使用する手順についてです。

VRMの読み込み機能

CLIP STUDIO PAIT の VRM ファイルの読み込み機能は Version 2.2.0 で追加された機能です。
www.clipstudio.net

本機能を利用する場合は Version 2.2.0 へのアップデートが必要になります。
月額利用プランで CLIP STUDIO PAINT を利用している人は以下の手順でアップデートできます。
bluebirdofoz.hatenablog.com

下描きの3DモデルにVRMを使用する

CLIP STUDIO PAIT の VRM ファイルを利用するには、キャンバスに読み込みたい VRM ファイルをドラッグするだけです。

新たに3Dモデルのレイヤーが生成され、取り込んだ VRM の情報が表示されます。

取り込んだ VRM モデルは通常の人型モデルと同様に各部位を選択してポーズを変更できます。


カメラのパース設定などを調整するだけでこんなダイナミックな構図の下絵も準備できます。

ただし編集中に上記のキャラだと髪の毛が意図しない方向に乱れたりする事象が発生しました。
CLIP STUDIO 上でこういった細かな部分の編集まで行うのは難しそうです。

VRM 1.0の読み込み

現状、VRM には 0.x と 1.0 の2バージョンが存在します。
試してみたところ、どちらのバージョンでも VRM ファイルの取り込みはできました。

ただし上記モデルでは腕の服部分が正しく取り込まれませんでした。
これがバージョンによる問題かモデル固有の問題かは不明です。

因みに

VRM の形式に落とし込めていれば以下のような完全な人型でないモデルも取り込み可能です。
CLIP STUDIO 内で人型以外のキャラのポーズのアタリを簡単にとれるので非常に有効です。

サンプルモデル

本記事ではサンプルモデルとして以下の VRM 0.x のモデルと VRM 1.0 のモデルを使用しました。
3d.nicovideo.jp
github.com