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VRM1.0のモデルをUnityに取り込む

本日は VRM の小ネタ枠です。
VRM1.0 のモデルを Unity に取り込む方法を記事にします。

VRM1.0

VRM は「キャラクター・アバター」を取り扱うためのデータフォーマットです。
アバターに関する様々な設定や情報を登録できるため、VRM 対応アプリケーション間で共通利用することができます。
vrm.dev

VRM1.0 は2022年9月にリリースされた新規格です。既存の VRM 0.x とは異なる規格になります。
vrm.dev

UniVRM は VRM モデルを Unity に取り込むためのライブラリです。
キャラクターモデルを編集して VRM ファイルとして再出力することも可能です。
vrm.dev

以下に VRM1.0 規格のサンプルモデルがあります。今回はこちらのモデルを利用します。
github.com

UniVRMのインポート

初めに Unity プロジェクトを作成します。
テンプレートで[3D]を選んだ空の Unity プロジェクトを作成します。

VRM1.0 のモデルを Unity に取り込むには以下の2つのパッケージをインポートする必要があります。

com.vrmc.vrmshaders
com.vrmc.vrm

com.vrmc.vrmshaders は Package Manager からインポートを行います。
Unity が起動したらメニューから[Window -> Package Manager]を開きます。

Package Manager ウィンドウの[+]ボタンから[Add package from git URL...]を選択します。

以下の URL を入力して[Add]ボタンをクリックします。これで VRM Shaders のインポートは完了です。

https://github.com/vrm-c/UniVRM.git?path=/Assets/VRMShaders#v0.113.0


次の com.vrmc.vrm は UnityPackage からインポートを行います。
以下の URL から VRM-0.113.0_0165.unitypackage をダウンロードします。
github.com

ダウンロードした UnityPackage を Unity プロジェクトにドラッグしてインポートします。

インポートが成功するとメニューに[VRM1]が追加されます。
これで必要なパッケージのインポートは完了です。

VRMを取り込む

VRM1.0 のファイルを用意します。
今回は VRM1_Constraint_Twist_Sample.vrm をダウンロードしました。
github.com

Unity プロジェクトにダウンロードした VRM モデルをドラッグします。

以下の通り、VRM ファイルを Unity プロジェクト内で利用できる形で取り込むことができました。

VRM0.xの場合

VRM 0.x のフォーマットの VRM ファイルは以下の通り取り込んでも変換されない点に注意が必要です。

バージョン 0.x の VRM ファイルを取り込む場合は 0.x 用の UniVRM をインポートする必要があります。詳細は以下の記事を参照ください。
bluebirdofoz.hatenablog.com