本日は Blender の技術調査です。
Blender をソースコードからビルドする手順を記事にします。
前回記事の続きです。
bluebirdofoz.hatenablog.com
プロジェクトファイルの生成
ここではCMakeを利用したビルド手順を記述します。
Blender のバイナリを保存するディレクトリを作成します。
CMake を起動します。
[Where is the source code:]に前回ダウンロードしたソースコードディレクトリ(/blender)を指定します。
[Where to build the binaries:]に作成したバイナリの保存ディレクトリを指定します。
この状態で[Configure]をクリックします。
プロジェクト設定の選択画面が表示されます。
今回はインストール済みの Visual Studio 2017 を選択しました。
Windows 64bit 環境での利用になるので platform には x64 を指定します。
(Win32 向けビルドを行う場合は 32bit 向けライブラリ windows_vc14 のダウンロードが必要です)
[Finish]をクリックします。
Configure が完了したら、次に[Generate]をクリックします。
これでプロジェクトファイルの作成が完了しました。
Blenderのビルド
指定したバイナリの保存ディレクトリを開くと、sln ファイルが生成されています。
sln ファイルを開き、プロジェクトの読み込みが完了するまで待ちます。
読込が完了したらメニューから ビルド -> ソリューションのビルド を実行します。
ビルドが完了したら bin ディレクトリに exe ファイルが出力されます。
次に INSTALL をターゲットにビルドを実行します。
INSTALL は Blender.exe が利用する DLL などをコピーします。
SVN ライブラリを更新した際は必ずこの手順を行うようにします。
bin ディレクトリに DLL がコピーされました。
blender.exe を実行して Blender が正常に起動すればビルドに成功しています。
次は過去バージョンの 2.79b をビルドしてみます。
bluebirdofoz.hatenablog.com