MRが楽しい

MRやVRについて学習したことを書き残す

XCodeでiOS用のアーカイブファイルを作成してiTunesからアプリインストールを行う

本日は iPad 開発の小ネタ枠です。
XCodeiOS用のアーカイブファイルを作成してiTunesからアプリインストールを行う手順を記事にします。
f:id:bluebirdofoz:20200617232335j:plain

アーカイブファイル(IPA)の作成

IPAiOS 上で動作するアプリケーションのアーカイブファイルです。
これを利用することで iOSバイスにアプリをインストールすることができます。

XCodeアーカイブ機能を実行する

IPAXCode から作成することができます。
アーカイブファイルを作成したいアプリの xcodeproj ファイルを開き、XCode を起動します。
f:id:bluebirdofoz:20200617232345j:plain

XCode が起動したらメニューから Product -> Archive を選択します。
f:id:bluebirdofoz:20200617232355j:plain

アーカイブの処理が実行されます。処理が完了すると、ダイアログが開きます。
[Archives]タグから作成されたアーカイブを選択し、[Distribute App]をクリックします。
f:id:bluebirdofoz:20200617232404j:plain

署名を選択して[Next]をクリックします。今回は[Development]を選択しました。
[Development]は開発用署名のみで IPA を作成できます。他の項目は配布用証明書が必要になります。
f:id:bluebirdofoz:20200617232416j:plain

[Development]で IPA のインストールを行う場合、アカウントに登録済みのデバイスに対してのみインストールが行えます。
以下の記事を参考に、事前に署名アカウントへ対象デバイスの UDID を登録しておく必要があります。
bluebirdofoz.hatenablog.com

オプションを設定して[Next]をクリックします。
今回はデフォルト設定のまま、IPA を作成しました。
f:id:bluebirdofoz:20200617232431j:plain

アプリの証明書作成方法を選択して[Next]をクリックします。
[Automatically manage signing]を選択すると XCode が自動で実施してくれます。
f:id:bluebirdofoz:20200617232441j:plain

アプリの最適化処理が開始されます。
オプションをデフォルト設定にしていた場合は BitCode によるコンパイルが行われます。
f:id:bluebirdofoz:20200617232450j:plain

IPAファイルを出力する

コンパイルが完了すると、コンパイルしたアプリの情報が表示されます。
[Export]ボタンをクリックして IPA ファイルを任意のディレクトリに出力します。
f:id:bluebirdofoz:20200617232500j:plain

これで IPA ファイルが作成できました。
f:id:bluebirdofoz:20200617232509j:plain

IPAでのアプリインストール

作成した IPA ファイルを iPad へインストールします。
インストールには iTunes を利用します。

iTunes のインストール手順についても以下の記事を参考にしてください。
bluebirdofoz.hatenablog.com

iTunesからのインストール

iTunes を起動し、PC に iPad を USB 接続します。
接続許可を問うダイアログが PC 側と iPad 側に表示されるので、共に[許可]を行います。
すると iTunes に[端末]ボタンが表示されるので、これをクリックします。
f:id:bluebirdofoz:20200617232528j:plain

作成した .ipa ファイルを[自分のデバイス上]の項目にドラッグします。
f:id:bluebirdofoz:20200617232538j:plain

接続中の iPad へアプリの同期が開始されます。
これで iPad にアプリをインストールすることができました。
f:id:bluebirdofoz:20200617232548j:plain