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Bevel Curve Toolsアドオンを使ってBlenderで髪の毛オブジェクトを作る その3(辺分離によるスムースシェードの修正)

本日は Blender の小ネタ枠です。
Bevel Curve Tools アドオンを使ってBlenderで髪の毛オブジェクトを作る手順を記事にします。

前回記事の続きです。
bluebirdofoz.hatenablog.com

陰影を修正する

スムーズシェードの影響を確認する

改めてオブジェクトを確認すると、淵の部分の陰影がおかしくなっている事に気付きます。
これは頂点数を削減したところにスムーズシェードを利用しているため、淵近くの法線が大きく歪んでいることが原因です。
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試しにスムーズシェードを無効化してみると、淵の部分のほとんどは本来、影が落ちないことが分かります。
シェードはオブジェクト毎に[オブジェクト]のプルダウンから[フラットシェード]または[スムースシェード]を選択できます。
f:id:bluebirdofoz:20200626125413j:plain

この縁の部分についてスムーズシェードを無効化します。
スムーズシェードは辺の分離を行うことにより、無効化できます。

シャープを設定する

スムーズシェードを無効化したい辺にシャープを設定していきます。
[編集モード]で辺を選択します。
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辺を選択した状態で [辺] -> [シャープをマーク] を設定します。
(画像差し込み_87)

これで縁の部分にシャープが設定されました。
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辺分離モディファイアを設定する

[オブジェクトモード]に戻ります。
アウトライナーウィンドウから対象のオブジェクトを選択して[モディファイア]タブを開きます。
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[モディファイアーを追加]プルダウンを開き、[辺分離]モディファイアを選択します。
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[辺分離]モディファイアが追加されたら、辺分離の対象で[シャープな辺]にチェックを入れます。
これで縁の部分にスムーズシェードがかからなくなり、綺麗な陰影になります。
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最後に[辺分離]モディファイアを[適用]します。
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処理の自動化

上記の作業を全てのメッシュに実施します。
こちらの作業もスクリプト化しました。
以下の記事の python スクリプトの関数を全てのオブジェクトに対して処理を行います。
bluebirdofoz.hatenablog.com

これで全てのメッシュオブジェクトの陰影を修正できました。
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次はテクスチャの反映です。
bluebirdofoz.hatenablog.com
bluebirdofoz.hatenablog.com