本日は技術調査枠です。
Premiere Proで出力した画像を3DF Zephyrに取り込んでフォトグラメトリを行います。
前回記事の続きになります。
bluebirdofoz.hatenablog.com
3DF Zephyrの利用手順
3DF Zephyrの詳細な利用手順は以下の記事にまとめてあります。
bluebirdofoz.hatenablog.com
bluebirdofoz.hatenablog.com
bluebirdofoz.hatenablog.com
本記事では Premiere Pro で出力した画像を 3DF Zephyr で利用する際の要点とその結果をまとめます。
画像の取り込みと撮影位置の推定
「撮影位置の推定と密度の低い点群データの生成」の写真選択ページで画像を取り込みます。
3DF Zephyrにはライセンス毎に読み込み可能な画像の枚数に上限があります。
フリー版の場合、50枚まで。Lite版の場合、500枚までとなります。
モデル化を実行すると、撮影位置の推定が行われます。
以下のように撮影位置が実際の経路に従って連続していれば推定が成功しています。
今回は4方向の写真を用いたので、近づいてみてみると同じ場所に写真が複数枚重なっています。
この撮影位置の推定に失敗していると、以降の3Dモデル化を行っても綺麗にモデルは出力されません。
プリセットの精度を上げるか、画像の出力フレームレートを見直すなど推定が上手くいくように調整します。
出力結果
最終的に3Dモデルの出力まで行ったものが以下になります。
色々試した結果、360度ビデオを用いたフォトグラメトリは開けた場所で長距離歩くことができる場所での利用が適していました。
フォトグラメトリは物体を立体化する際に、なるべく多くの視差のある画像を必要とします。
360度ビデオは撮影位置の高さが不変な上、画像変換の際に視野を絞ることもあり、ただ歩いただけの映像では近くの物体は上手く立体化できませんでした。
しかし撮影を手軽に実施できるので、開けた場所を復元するのであれば十分に活用できます。
なお、3DF Zephyr自体にも360度ビデオから任意の画像を出力する機能があります。
次回はこの機能を用いて360度ビデオから直接3Dモデルを復元してみます。
bluebirdofoz.hatenablog.com